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建長寺坐禅顛末記その4 [建長寺・坐禅記]

2日目。朝5時半に世話役の和尚が起床の鈴を鳴らしながら宿泊室を駆ける。ちなみに男性陣約50名は一つの大広間に枕を並べました。

朝のお勤めから朝の坐禅、この時初めて警策が行われました。警策とは、木の棒で肩をピシッと打つアレです。その後朝食タイムです。

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二日目の朝食
 おかゆ・水菜のおひたし・小皿(タクワン・煮豆・山菜・昆布)

相変わらずお粥はおかわり自由です。お粥と言えばヘルシーなイメージですが、私の普段の朝食は6枚切りのトースト1枚とカフェオレ。なので、かえって普段より量を食べている気がします。
ちなみに禅寺の朝食は粥座(かゆざ)と言います。

また、食事の作法で生飯(さば)というものがあります。食事前にご飯やお粥を数粒取り、それを生飯器(さばき)という木製のちりとりの様な物に移します。これは、食べたくても食べられない全ての生き物や衆生、餓鬼に対して施しを与えるという意味があるそうです。建長寺では、集めた生飯を池の鯉に与えているそうです。
現在はご飯おかわり自由なので、生飯を取るのは全く苦になりませんが、その昔は修行僧の人数が何人であっても一度に使うお米は5合と決まっていたそうです。修行僧が100名ほどになると、お粥と言ってもお湯に米が数粒浮いているような状況です。その中から米を与えるのですから、苦しみを伴うものだったでしょう。

朝食後は、食器の片付け係を除いた全員で宿泊室の掃除。
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お次は、臨済宗建長寺派管長(一番偉い人)、吉田正道老師のご講義を現在修行中の僧侶とともに拝聴します。

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通常の観光では入れないこの門を通ると、和尚の資格を得るために三年間の修行に勤しむ修行僧のエリアに入ります。

お堂に入り待つ事十数分、隣の坐禅堂から修行僧たちが足早にやってきました。そして老師が入堂し、全員でお経をお勤めします。実践布教研究会一同63名は、ほぼ僧籍を有しています。ですからこれまでのお勤めも皆声を出すことに慣れています。皆大きな声でお経を勤めるのですが、ここにさらに18名の修行僧が加わり、80名以上の大音声の読経が勤まりました。あまりの一体感に心が震えました!!!

老師の講義が始まると、修行僧たちがあっというまにコックリコックリと居眠りをし始めました。でも「たるんでいる!」なんて怒らないで下さい。この時期は摂心(せっしん)という特別な修行期間で、修行僧たちは1日約20時間も坐禅を組んでいるんです!!横になれる時間は2時間程度。これが5日〜1週間ほど続くんだそうです。そりゃ眠くなりますよね…。

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