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八百屋の長さん [徒然と記す帳_]

明治時代、八百屋の長兵衛なる人物が商売のため、お得意先と囲碁を打つ時にわざと負けた、というのが「八百長」の語源だそうです。

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で、いま相撲界が八百長問題で揺れています。3月の大阪場所の開催中止が決定され、相撲好きの私としてはちょっとガッカリ、でも仕方ないかなぁ、という感じです。

話は変わりまして、江戸時代の名横綱、谷風の人情相撲と言う話があります。実話ではないようですが、講談や落語の演題になっています。

谷風は、江戸時代では群を抜く巨漢(推定190センチ)、また技量・人格も素晴らしく、63の連勝記録、9割5分の勝率を誇る名横綱中の名横綱と言える力士。

ところがある場所の千秋楽、谷風の申し出で取り組み相手は十両筆頭の佐野山という格下に決定。
病気の親を一所懸命に看病する孝行者、という人気は高かったものの、医者代やら薬代がかさんで貧乏暮らし、飯も満足に食べられず負けが込んで、引退がささやかれている。

なぜ大横綱と格下の佐野山が? 相撲好きの江戸っ子は様々な憶測を飛ばし、遺恨説まで出てくる始末。でも事の真相は、佐野山の孝行を知った谷風がわざと負けて賞金やご祝儀を渡すためだった。

成り行きを知った情に厚い江戸っ子は、これをインチキと呼ばずして「谷風の人情相撲」と語り継いだのでした。


…という事で、相撲が純粋なスポーツと一線を画すものだとは思います。が、最近の一連の八百長騒動はやっぱりいただけません。相撲ファンとしては、なんとか早期解決して再び楽しませて欲しいと念じています。

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