グリーフケア講座 前編 [カウンセリング]
横浜上大岡臨床心理センターで、毎年様々な心理的な講座が行われています。その中から「グリーフ・ケア」の講座に申し込みをしました。
「グリーフ・ケア」とは、家族などを亡くした、悲しみ深い人をいかに支えるか、というもので、僧侶として重要な部分だと思っています。
会場はかなり広く、参加者も多い様子。ご講師は某大学の看護学科教授で、恐らく実際に看護士として現場にも立っていらっしゃるのでは、という印象でした。
東日本大震災を受け、内容も関連したものでした。実際に震災で被害を受けた方を例として「渡辺式家族アセスメントモデル」による事例分析を進めていきます。サラッと書きましたが、私も初めて聞く言葉です。
カウンセリングの場合は、来談者の事を分析する事はあまり無いですし、細かくメモを取るような事も(人に寄りますが)あまりありません。
ただ今回学んだのは、現場の看護士さんが患者にどう対応していくか、そのために役立てるためのもののようです。
まず患者と家族の情報を明確に記します。
次に、患者や家族・支援者(看護士)それぞれが抱える問題点を明確にし、さらにどう行動・対応しているかを明確に記します。
そして、患者・家族・支援者がお互いにどういった思いを抱いているか、それを三角形の図に記し、またより良い状態にするための方策を練る、という所までの学習でした。
1人の患者に医師や看護師がマンツーマンで対応するのであれば、こういった分析シートは不要かもしれません。しかし実際には複数の医療関係者が患者に接するので、こういった分析シートがあれば医療者側で情報の共有が出来る、という事なのかと思います。
とにかく、あっという間の2時間でした。2週間後の後編が楽しみです。
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