色々な動機 [比叡山 回峰行]
という事で回峰行に向け、まずはウォーキングを始める事にしました。暗い時間帯の山の中で、6時間で30キロの移動をするわけですから、走るというより歩く速度になると思ったのです。
幸い、近所にウォーキングコースや大きめの公園があるので、朝や夕方など時間の取れる時に歩いてます。
今回、回峰行体験に参加しようと思ったのは色々な動機があります。
まずは真宗の開祖、親鸞聖人も比叡山で修行時代、山の中を歩き回っただろうという事です。親鸞聖人は千日回峰行はしなかったでしょうが、それでも同じような道を歩いたのだと思うのです。その比叡山を巡るというのは、800年前の親鸞聖人の見た景色や感じた気配を体験できると思いました。
で…こちらはちょっと不純ですが、ダイエットの強力な動機にしようと思ったんです (^_^;)
ワタクシ中学生ごろから大きくなりはじめ、高校生でアメフト部の時は108キロまでいきました(この時は体脂肪は低かったんですが)。
その後、大学生・社会人で最も軽くなったのは85キロぐらい。お坊さんになってからは90キロ〜95キロの間をウロウロしています。
ただ、同じような体重でも年々筋肉量は落ち、脂肪量は増えているはずです。坊さんである以上、正座と切っても切れないワケですから、体重を減らすのは重要課題でもあります。
という事で、回峰行体験のウラの動機はダイエット、なのです(書いちゃったからウラじゃないですが(笑))。
そしてもうひとつ、真剣な動機が。
先日、お通夜葬儀に参りました。若い方で、私と同じ年齢の男性です。奥さまと、男の子が2人の4人家族でした。2年前の病気が発覚し、それでも前向きに懸命に生き、そしてお浄土へと旅立たれました。
会場には故人の好きだった事をしている時の写真が飾られ、その中にトレイルランの写真がありました。トレイルランとは、簡単に言えば山の中のジョギングです。回峰行も日本古来のトレイルランと言えなくもありません。
単なる自己満足に過ぎないかもしれませんが、私は彼の事を回峰行体験のモチベーションにさせて頂こうと思いました。練習段階でも本番でも、辛い時があるかもしれませんが、その彼の事を想って足を進めたいと思います。
コメント 0