延暦寺その3 回峰行〜前編 [比叡山 回峰行]
回峰行〜前編です。まだまだ引っ張りますよ〜〜(笑)
2日目も午後9時就寝。そして4時間足らず、午前0時50分起床。
という事で、いよいよ回峰行のスタートです。
間にも、講義や分科会、発表会がありましたが、それは割愛 (^_^;)
皆、大急ぎで準備を始めます。7割ぐらいの方がワラジを履いてチャレンジしますが、はき慣れないワラジですから少し手間取ります。
ちなみに私は、せっかく買ったので山歩き用のシューズ。水分補給が出来るハイドレーションは、さすがに自分だけ使うのは気が引けて使用せず。
膝を保護するワコールのCW-Xは装着。そして支給されるのは、浄衣という白いハッピのようなものと、首に掛ける白い輪袈裟、そして頭巾。
全てを装着したワタクシの勇姿をご覧下さい!
……なんだか食堂のお母さんにしか見えない…
カッコよく山を歩いているつもりだったのに、こんなオモシロ状態だったとは…
ふと横を見ると…
カ、カッコいい…!
この方、八ッ橋やカブで有名な聖護院のご法主さま、御歳80歳。聖護院は本山修験宗の本山で、この宗派では時には数日間に渡って山の中を進む修行をするそうで、いわば山歩きのプロ。宗派は違えど有名な延暦寺の回峰行を体験したいと参加されました。
準備を終えて外に出ると…
千日回峰行を満行された藤波源信阿闍梨が先達(案内役)としていらっしゃいました。私は、回峰行を満行した方というと、もっと枯れた感じがするのかと思っていました。しかし藤波阿闍梨は体格が良く、厚みのある身体をされていました。そして全身から立ち上る威厳というかオーラというか…ただ立っているだけなんですが、近づき難い空気をまとっています。
この藤波阿闍梨と先ほどの聖護院ご法主が対面した時なんか、もうなんだか凄くファンタジックな光景でした(興奮状態)!
そしてついに回峰行へ出発!
時には細い道、左右は暗くて見えないけど、きっと崖なんだろうな…という少し危険な道もあります。細心の注意を払いながら、黙々と進んで行きます。
早く続きが読みたいよ~
すごいお坊様方と一緒で見ているだけでも
緊張感が伝わってきます。
by デルグロッソ 秀子 (2012-06-05 08:37)
聖護院の法主様も参加されるんですねー。スゴイ!
by しょうちゃん (2012-06-05 10:01)
おおお、何か凄い!
今度お会いする時に詳しく話を聞かせてください。
そういえば、比叡山時代の親鸞聖人や法然聖人も
これをされてたはずですよね。
比叡山を下りた後の活動のメンタリティはこうやって
鍛えられてたんでしょうかね?
by チェルニー大尉 (2012-06-05 12:12)
>秀子さん
ドラマだったら続きは次週ですが、毎日書きますので、しばしお待ちを〜(笑)
>しょうちゃんさん
そうなんです! 最初は単なる参加者かと思っていたんですが、周囲の事情を知っている人が只ならぬ雰囲気で接しておられるので、ただ者でない事を察しました。
>チェルニー大尉さん
そうですね、参加する理由のひとつに「親鸞聖人が歩いたであろう道を歩いてみたい」という願望がありました。
次回書きますが、回峰行は「歩く禅」だというのが良くわかりました。
by ボーズandカナコ (2012-06-05 12:31)