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いのちに合掌〜日蓮宗 自死者追悼法要〜 [カウンセリング]

私も昨年から参加させて頂いている「自死・自殺に向き合う僧侶の会」の中心メンバーの方が、今まで積み重ねてきたノウハウを自宗派にも広めたいと自死者追悼法要を開催し、そのお手伝いをさせて頂きました。

その方は日蓮宗のお坊さん。日蓮宗と浄土系といえば、昔は落語の題材になるほど仲が悪かったのですが「そんなの関係ねぇ!」とばかりに手伝いを申し込みました。他にも浄土宗の方や浄土真宗の方、神主さんもいらっしゃいます。
「身内を自死で失って悲しんでいる方に、ほんの少しでも何か出来れば!」という思いが共通なら、宗派や宗教を越えて力を合わせることが出来るのですね。

本番10日ほど前にリハ。そして寒い寒い雨の日、本番を迎えました。
まず私は外で案内係。防寒着を着込んだ上に僧衣を着て、傘を差しながら1時間半ほど立っていました。
人通りが多い所ですので「この人は参加者かな?」「この人は違うよな」「あ、こっち見てる、参加者かな…」。
時々会釈をして通り過ぎていくのは確実に参加者でしょう。

会場のお寺に戻ると法要も中盤。防寒着を脱いで、茶話会の準備をします。茶話会の進行役をするのは経験豊富な僧侶の会のメンバー、同席するのは日蓮宗の方です。
私や他の数名は、少し離れた所で待機。具合の悪くなった方やアクシデントに備えます。

日蓮宗の参加者の多くは、その間ずっと本堂でお経を上げ続けます。誰も参列していない、茶話会の会場にも聞こえない、でも1時間お経を上げ続けていました。

茶話会も終わり、参加者の方々が帰途へ。冷たい雨と風は止み、寒さが厳しかった分、外は穏やかさを感じる夜になっていました。
参加された方々のこころにも、ほんの小さな温もりでも灯ってほしい。後ろ姿を見送りながら、そう念じずにはいられませんでした。

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