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布教大会 雑感と動画(期間限定) [その他色々]

「若手有志による真宗合同布教大会」について感じたこと、学んだことを備忘も兼ねて書き連ねます。
あと、YouTubeで期間限定(2013年6月10日まで)で動画が公開されていますので、一番下にリンクを貼ってありますので、ご覧下さい。

さて、最も強く受けた印象は、聴衆の雰囲気でした。
80名ほどで、3分の1程が僧侶、他が一般と思われますが、熱心な方ばかりがいらしています。
各講師が入退場の際に合掌礼拝するのに合わせて、地鳴りのようなお念仏。法話の途中でも、所々で漏れるお念仏。
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京都のお寺は皆こうなのか、噂に名高い安芸門徒の地域ではこうなのか。あるいはこの大会特有の熱気なのか。
とにかく、関東では全く感じられない雰囲気に圧倒されてしまいました。


いずれにしても、私は話の選択を間違えた気がします。
私の法話の場は、初めて法話を聴く方や慣れていない方が多いのです。
また、「私の法話を」ではなく「法話そのもの」を聴く機会が、この一度っきりだろうと思われる方も少なくありません。
そういった方々に受け入れやすい話に偏っていた事に気づかされました。
大会では、皆さまそれなりに温かく聴いて下さいましたが、物足りなかったのではないかと思います。

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また、座談会では鋭いご批評・ご指摘が飛びました。普段法話をしても、突っ込んだことを言って下さる方はいないので、厳しいですが貴重な機会です。
私の話は少し毛色が違ったせいか、良いも悪いもご意見が聞けず残念でした。おそらく、論ずるに値しないレベルだったのだと思います。

学んだ事
・布教使の大事な要素「1こえ、2ふし、3おとこ」
「1こえ」は声。大きさもありますが「伝えよう」という気がこもっているかどうか、が大切との事です。マイクの功罪という事も考えさせられました。
「2ふし」は、話すリズムが大切ということでしょう。
「3おとこ」は、最近は女性布教使もいらっしゃいますが、男っぷりの事でしょう。単にハンサムという事ではなく、僧侶としての雰囲気や身だしなみの事だと思います。

あと、法話の練習をするときに仰向けに寝て練習をする。すると腹式呼吸が身に付く、との事でした。


動画(2013年6月3日〜10日まで)
長いので3つに分かれています。

http://www.youtube.com/watch?v=3jLBC03TB-0

(私は37分ごろ登場しています)



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コメント 6

佐々木正祥(佛光寺派)

浦上さん、ご苦労様でした。ちょうど浦上さんの時だけ会場で聴かせていただきました。座談会で意見がなかったということですので、僭越ながら感想を・・。

まず何といっても場馴れされている印象を受けました。多くの舞台?に立ってきておられる貫禄でしょうね。そして声の良さ。性来の声に加えて、これも普段朗読劇をされてきているから鍛えられていて、アナウンサー並みの声と思われました。
 ただこれは私の主観ですが、朗読劇なら声が良いに越したことはないのですが、失礼ながら、地のしゃべりの部分はややもったいぶって聞こえてしまったところもありました。地の部分はもう少し力を抜かれてもいいかとも思えましたが、自然と身についておられるのでしょうね。声が良すぎるからそう聞こえてしまうのかもしれませんが・・。

お話の内容では、本来1時間のものを20分に短縮されているので、しかたないと思いますが、やや早足で、全体としては本来お伝えされたかった夫婦の情愛のようなところがぼやけたかなとも思いましたが、これもやはり弁円は入れたいところでしょうし、仕方ないでしょうか^^。仮装も含めて聞いている方の気持ちを惹きつける工夫を良くされていると感心しました。

聞いている方からいうと、時間が短い時には、総花的になるより、一つのエピソードなどをじっくりしていただく方が聞きやすいのですが、どうしても全体を伝えたいというお気持ちは、私自身も法話をする立場として良くわかります。

いずれにしても、今回も節談始め色々なスタイルの方がおられましたが。こういう形の法話も、これからはどんどん増えていった方が良いと思います。その先駆者としてこれからも活躍されますことを期待いたします。
色々失礼なことを申しましたが、ふだん批評的なことを聞かれる機会が少ないということでしたので、あえて書かせていただきました。         合掌
by 佐々木正祥(佛光寺派) (2013-06-03 10:44) 

ボーズandカナコ

>佐々木さま
先日はわざわざおいで頂き、有り難うございました。
聴衆の中に佐々木さんを見つけたとき、普通は知人と目が合うと緊張感が増すのですが、その穏やかな眼差しのお陰か落ち着くことが出来ました。有り難うございます。

また、詳細な感想も有り難うございます。
声についてですが、YouTubeで確認したところ、芝居部分に引っ張られて、全般的に力が入り過ぎていたように感じました。

また、話の構成はおっしゃる通りです。
ダイジェストにするか部分を抜き出すか悩んだのですが、時間が無かったため(言い訳ですが)、フルバージョンから引き算で台本を作ってしまいました。
いま思うと、ひとつかふたつのエピソードを抜き出し、それにご法義を足し算すればよかったです。
後悔先に立たず。

でも、得るものと出会いの多い、貴重な一日でした。
明日、都内の本願寺派仏婦総会で、恵信尼ものがたり上演です。
by ボーズandカナコ (2013-06-03 21:49) 

長さん

1時間物を、短縮させる方法は、いろいろ有るのでしょうが。
史学的に確度の高いものから、選んで1/5にするという
のも、有るのでは。歴史資料で一番確度が高いのは、この
ケース恵信尼消息に、直に書いてある内容でしょうか。
「ものがたり」の全文を、いっぺん、鎌倉時代史の専門家
にでも送って、脚色部分を引いて、20分ものを別に御作りに
なったらどうでしょうかね。ネットで検索すると、国学院大学や
東洋大学等で教べんをとられている、細川重男先生あたり
が、検索かかりますね。個人的にこの先生の講演は、聞いた
ことがありますが、鎌倉時代史については、たいへんな
詳しさです。
 私も気が付いて、ひとり恥ずかしくなりましたが、鎌倉時代
は、戦国時代や安土桃山時代より前なんで、恵信尼の時代、
人々が真宗に救いを求めたのは、戦乱だからではなくて、
律令体制の崩壊による、社会資本が失われた、末法の
世の中だったからなのですよね。
 そういった、鎌倉時代の特質や、坂東(関東)武家社会
の信心深い土壌を、史実として話に織り込むと、京都の方に
は、オリエンタル情緒が漂って、関東で、同じ内容で御法話
されるのよりも、関西の方が、うけるのかも知れません。
 恵信尼消息の第9通等を読む限り、恵信尼自身、御家人
の子の養育をする事で暮らしを立てているように、当方に
は読め、彼女は当時の武家の娘に間違いないですね。
 もともと、はぶりが良かった若いころ、家には、親鸞を
「お頭様」と呼ぶ、男衆、家来が居るような、雰囲気が漂う
古文書文面だと思います。
by 長さん (2013-06-04 11:22) 

ボーズandカナコ

>長さんさま
ご意見、参考にさせて頂きます。
歴史の専門家に私のシナリオをお見せするのは、恐れ多いです(笑)
by ボーズandカナコ (2013-06-05 10:23) 

佐々木正祥

先日は失礼なことを色々書いてしまい申し訳ありません。
後でビデオで再度視聴させていただきましたが、お話は特に力が入りすぎていたということはなかったです。おそらく現場では、あまりの落ち着きとゆったりしたテンポと声の良さとにびっくりして、そんな印象を持ってしまったのかもしれません。
どうか気にされないでください。

なお史実については、高田派や佛光寺派では、独自の伝承もあり、玉日姫と恵信尼公の関係も様々な学説もありますし、朗読劇としては、あまり気にされなくてもいいのではないかと思います。あくまで一般の方には、信心を核とした夫婦の情愛のような形で伝わればいいのではないでしょうか?
 今後とものご活躍を期待いたします。    合掌
by 佐々木正祥 (2013-06-07 09:27) 

ボーズandカナコ

>佐々木さま
またまた有り難うございます。

そうでしたか、ゆったり落ち着いて見えましたか。
緊張すると口調が早くなるものなので、ゆったりは意識しています。特に普段は年配の方が多いですから。

歴史に関しては、はっきりした部分を中心に書いています。どこからも派手に怒られないように、という配慮です(苦笑)。
by ボーズandカナコ (2013-06-07 22:15) 

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