2013年6月号 [和庵だより]
◇ジャパンタイムス◇
先日、ジャパンタイムスという新聞に、取材して頂いた記事が掲載されました。いわゆる英字新聞というもので、日本在住の外国の方が読む新聞です。
経緯は、四月末に品川の三つの寺院と一つの神社が合同で行った一大イベント「向源(こうげん)」でした。その催しの一つとして、私が進行役をしている『死の体験旅行』というワークショップ(体験学習)が記者さんの興味を引いたようです。他にもラジオ局の取材もあり、翌日のラジオ放送に私の声が流れました。
さてこの『死の体験旅行』。名前は非常に恐ろしい雰囲気ですが、実はれっきとした医療者向けのプログラムです。自分自身が亡くなっていく物語を追いながら、その過程で大切なものを失っていく疑似体験をします。
本来の目的は、ホスピスのスタッフに自分が接している患者さんがどれ程つらい思いをしているかを少しでも感じてもらい、より寄り添って看護出来るように、と作り上げられたものです。
私としてはもう一歩先、私がお通夜・ご葬儀を勤める故人が、どんな思いを抱いて亡くなったのか、それを少しでも感じ取ってからお経を上げたいと思ったのが、そもそもの切っ掛けでした。
先日、ジャパンタイムスという新聞に、取材して頂いた記事が掲載されました。いわゆる英字新聞というもので、日本在住の外国の方が読む新聞です。
さてこの『死の体験旅行』。名前は非常に恐ろしい雰囲気ですが、実はれっきとした医療者向けのプログラムです。自分自身が亡くなっていく物語を追いながら、その過程で大切なものを失っていく疑似体験をします。
本来の目的は、ホスピスのスタッフに自分が接している患者さんがどれ程つらい思いをしているかを少しでも感じてもらい、より寄り添って看護出来るように、と作り上げられたものです。
私としてはもう一歩先、私がお通夜・ご葬儀を勤める故人が、どんな思いを抱いて亡くなったのか、それを少しでも感じ取ってからお経を上げたいと思ったのが、そもそもの切っ掛けでした。
☆仏教の言葉☆
「臨床仏教」
第五十二号でも取り上げた「臨床仏教」、私が尊敬している西來武治先生も提唱していらっしゃる言葉ですが、仏教を実際の人の苦悩に役立てていこう、という考え方です。
先月から都内で「臨床仏教公開講座」が開かれ、通っております。受講生は仏教を役立てたいという志を持つ僧侶たち。そして講師は実際に社会活動を行っている、やはり仏教者の方です。
あまり知られていませんが、多くの素晴らしい活動をしている僧侶がいます。病院で活躍する僧侶、問題のある若者を預かって育成する方、炊き出しを行う方、もちろん震災支援…本当に様々です。
ただそういった僧侶は、自分の行いを喧伝しない控えめな方が多いので、一般にあまり知られないのが残念な所です。
「臨床仏教」
第五十二号でも取り上げた「臨床仏教」、私が尊敬している西來武治先生も提唱していらっしゃる言葉ですが、仏教を実際の人の苦悩に役立てていこう、という考え方です。
先月から都内で「臨床仏教公開講座」が開かれ、通っております。受講生は仏教を役立てたいという志を持つ僧侶たち。そして講師は実際に社会活動を行っている、やはり仏教者の方です。
あまり知られていませんが、多くの素晴らしい活動をしている僧侶がいます。病院で活躍する僧侶、問題のある若者を預かって育成する方、炊き出しを行う方、もちろん震災支援…本当に様々です。
ただそういった僧侶は、自分の行いを喧伝しない控えめな方が多いので、一般にあまり知られないのが残念な所です。
※この寺報を書いた後、西來武治師はお亡くなりになりました。
師父を失った事を悲泣し、謹んで哀悼の意を表します。
ボーズ様
西來武治師様は、雄大な北海道の地で、今も野山を
駆け抜ける、力強い風となっておいでになります。
どうか、悲しみなさらぬよう。少し休息なされませ。
南無阿弥陀仏。
by 長さん (2013-06-24 16:12)
>長さんさま
ご心配頂き、有り難うございます。
そうですね、お生まれの北海道のように雄大な方でした。
by ボーズandカナコ (2013-06-24 18:54)