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2015年の「ほんこさん(報恩講)」 [布教所日記]

平成27年も、無事に報恩講がつとまりました。

報恩講(ほうおんこう 「ほんこさん」とも)とは、真宗の宗祖 親鸞聖人の命日をご縁とした法要で、真宗寺院にとってはお盆よりもお彼岸よりも重要な法要となっています。

今年のご講師は、築地本願寺の東京仏教学院の学友でもあり、未来の住職塾の塾長でもある本願寺派僧侶の松本紹圭師。
東大卒、MBA取得、未来の住職塾設立など、肩書きや実績を上げればキリがありません。今回は私が住職塾サンガ(卒業生会のようなもの)の会長という立場を利用し(笑)、無理を言っておいでいただきました。

来庵して聴聞して頂いた方は、およそ30名。
なごみ庵のミニマムな本堂はギュウギュウ詰めで、12月だというのに暑くなってしまいます。
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最初の法要では正信偈をお勤めしますが、この人数で声を出すので大音量です (@_@;) 

法要に引き続き、松本師のご法話。
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大学では哲学科だったこともあり、非常に独特な目線から仏教、そして真宗の教えを味わい、それをお伝え頂きました。

法話のあとは茶話会。もちろんご講師にも席に着いて頂き、感想や質疑応答なども活発に飛び交いながら、またお茶やお菓子を頂きながらの時間はあっという間に過ぎていきました。



後日、ある方と話していて気づいたのですが、なごみ庵の行事でこの報恩講が最も参加人数が多いのです。
「一番大事な法要なんだから当たり前じゃないの?」と言われそうですが、やはり多くのお寺ではお盆やお彼岸の方が人が集まるのです。

ちなみに今年は、春のお彼岸16名、7月のお盆10名、8月のお盆26名、秋のお彼岸22名の参加者でした。自分ではあまり気づいていなかったものの、指摘を受けて珍しい状況であることに気づきました。

やはり開所以来、葬儀や法事などの いわゆる「供養(真宗では基本的には使わない言葉ですが)」中心ではなく、仏教を伝える活動を中心にしてきた結果ではないか、という話になりました。

もちろん亡き方を追悼するのも大切ですが、今後も「仏教を伝える」ことを大切にしていきたい。
そう思いを新たにした、報恩講のご縁でした。

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