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2016年1月の法話 [月々の法語]

今年の真宗教団連合カレンダーは、正信偈を意訳した『和訳 正信偈』から題材が取られています。
ですので、カレンダーの言葉だけを取り扱うと、正信偈を部分的にお話することになってしまいますので、今年は正信偈を通してお話させて頂こうと思います。

正信偈は7文字で1行で、全体で120行の構成になっています。
1月は以下の16行をお話させて頂きました。

帰命無量寿如来 南無不可思議光 法蔵菩薩因位時 在世自在王仏所
覩見諸仏浄土因 国土人天之善悪 建立無上殊勝願 超発希有大弘誓
五劫思惟之摂受 重誓名声聞十方 普放無量無辺光 無碍無対光炎王
清浄歓喜智慧光 不断難思無称光 超日月光照塵刹 一切群生蒙光照


まず最初の2行で親鸞聖人は、阿弥陀如来への帰依の心を重ねて申し上げています。
「帰命」も「南無」も、帰依することを表し、対象を信じ全てをお任せするお心を表しています。
「無量寿如来」も「不可思議光(如来)」も、阿弥陀如来の異名です。

阿弥陀如来の前身である法蔵菩薩が、師である世自在王仏のもとで様々な如来の浄土を見せて頂き、その上で自らの浄土を建立する誓いをお建てになりました。
その誓いを建てるのに五劫もの長い時間がかけられ、自らの名前を呼ぶ(お念仏)者を必ず救うと重ねて誓われました。

その誓いが成就し、法蔵菩薩は阿弥陀如来と成られたのです。
そして12の光にまつわる異名の通り、阿弥陀如来が放つ光は、全ての国々、全ての人々に届き渡っています。


大まかな意味としては以上の通りです。
実は写経会でも正信偈を扱っていて、現代語訳は参加者にお渡ししています。
でも文字をただ読むのと、実際に僧侶の口から解説を聞くのは違いますね、と両方に参加している方から仰って頂きました。

それを聞いて、やはり浄土真宗のお寺は、法を聞く場所、聞法の道場なのだということに、改めて気づかせて頂きました。

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