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住友生命 女子力1UP! [その他色々]

2016年6月3日、住友生命さん東神田営業所で行われた「女子力1UPセミナー 第6回」。先に質疑応答の内容をアップしましたが、最後に行事そのもののレポートです (^_^)

このセミナー、第1回は弁護士/元アナウンサーの菊間千乃さんがお話しされました。
その後、第2回は太極拳、第3回カウンセラー/ヒプノセラピストの平井先生のお話、第4回は労務士とファイナンシャルプランナーによるお金の話、第5回は介護やケアのお話と、ひと言で「女子力」と言っても、講義内容は非常に幅広い分野に及びました。

そして最終第6回は、30名以上の女子の皆さまを前に「供養」をテーマにお話をさせて頂きました。
下の写真をご覧ください、俳優の瑛太さんと共演です!……ポスターですけど (^_^;) 
このピンクのポスターは、講座名ともちなんだ住友生命さんの「1UP」のもの。
ドラマ仕立てのテレビCMもよく目にしますね。
sumisei.jpg
写真 (c)D-Project


お話の概要
とは言っても、実は浄土真宗ではそもそも「供養」という言葉をあまり使わなかったりするのですが、今回は僧侶というよりも「葬送儀礼の現場の専門家」という立場(オトナの事情)での出講です。ですので一般の方々が思い描く供養というものについて、主にその存在意義についてお話をさせて頂きました。

ともすると、私たちは「亡き人のため」に「供養してあげている」という思いを抱きます。でも供養は、亡き人のためだけに行っているのでしょうか。実は供養することで、遺された側が得るもの、感じ取るものも大きいのではないかと思います。

看取りの問題に喩えると、家族の死を受け止め易い人と受け止め難い人という問題がありますが、色々な要因があるものの、大きな要因として「精いっぱい看護・介護できたか」というものがあります。

つまり、あまり看護・介護したという実感が持てない方ほど、家族が亡くなることを受け止められない場合が多いのだそうです。「しっかり面倒を見てあげた」という思いは、送る側の気持ちに良い働きを及ぼすということだと考えられます。

話を供養に戻すと、供養にも同じような面があります。近年、簡略化や省略が進んでいますが、果たしてそれで本当に良いのか、しっかりと考えて頂きたいということを中心にお話をさせて頂きました。


私が得たもの
耳を傾けて頂いた方に、少しでも何か受け止めて頂ければ、私にとって嬉しいことです。しかし今回、私も得たものがありました。

いつもはこうした場では僧衣を身に纏って話すのですが、今回はオトナの事情で作務衣姿でお話しをしました。人前で話すのは少なからず慣れていたつもりだったのですが、開始直前になって急に不安感が襲ってきたのです。その不安感の原因を自分で探ると、それは「僧衣を着ていない」ことでした。

つまりいつもは僧衣を着ることで、素の自分に「僧侶」という歴史ある立場が持つパワーが上乗せされていたことに気がつかされたのです。それを脱ぎ去った自分が、これほど心細くなるとは思いもよりませんでした。


ふと、アニメでも有名な一休さんの逸話を思い出しました。
ある邸宅での宴席に招かれた一休禅師は、ボロボロの服装で向かいます。すると門番は話も聞かず門前払いをします。
一度帰った一休さんは、今度は美しい衣を着て出かけると、門番の態度はうって変わって丁重なものとなりました。
すると一休さん、「招待されたのは、この衣のようだ」と門前で衣を脱いで置いて帰ってしまったという話です。

外見で人を判断してはならぬという戒めだと思っていましたが、日本人にとって僧衣というものが一定の意味を持つという話でもあるように感じました。衣を脱いだ自分であっても他者から信頼を得られるよう、精進していきたいと思います。

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