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2016年8月号 [和庵だより]

◇ 永六輔さんの冥福を祈ってはいけない ◇

 去る七月七日、永六輔さんが八十三歳でお亡くなりになりました。それについてインターネット上に記事を書いたところ、非常に反響が大きかったので、こちらでもお伝えさせて頂きます。

 その記事のタイトルは「永六輔さんの冥福を祈ってはいけない」でした。ニュースなどでよく耳にする言葉ですが、元を正すと「冥福」とは「冥土での幸福」という意味です。辞書を引くと冥土とは「死者が行く暗黒の世界、地獄・餓鬼・畜生の三悪道をいう」などと書かれています。つまり、亡くなった方が地獄のような世界に堕ちていることが前提の言葉です。

 もちろん皆さん、そうと知って使っているわけではないので目くじらを立てる必要はないのですが、実は永六輔さんは浅草の浄土真宗寺院に生まれた方で、仏教的な知識もあり、信念をお持ちだったと思われます。

 十数年前、築地本願寺で勤められた著名人の葬儀に永さんが参列した際、本堂から出てきた時にレポーターが「天国の〜〜さんにひと言お願いします」と尋ねました。すると永さんは「〜〜さんは天国ではなく、浄土に往ったんです」ときっぱりと答えたそうです。

 そんな永さんですから、もしアナウンサーが「冥福をお祈りします」と言ったら「私は冥土に行ってません!」と叱られるかもしれませんね(笑)。そういう意味で、このタイトルになりました。

 ちなみに、宗派や宗教を問わずに用いることの出来る言葉としては「哀悼の意を表します」や「お悔やみを申し上げます」が比較的無難だと思われます。ぜひ覚えておいて下さい。


△ お 知 ら せ △

◎お盆・初盆 合同法要 8月14日(日)10時30分
なごみ庵では7月に続き、8月もお盆の法要をいたします。今年からなるべく暑い時間を避け、午前10時30分開始となりますので、ご注意下さい。
先々月号に同封した「法名用箋」に故人さまのお名前と法名(戒名)を記入頂き、当日または事前に、持参/郵送/FAX(045-491-3909)などでお出し頂ければ、法要の際に奉読させて頂きます。追加で必要な方はご連絡下さい。
なごみ庵での法要にご参加の方は、準備の都合上、なるべく出席をお知らせ頂けますよう、お願いいたします。

@個別のお盆・初盆をご希望の方は、お早めにご連絡をお願いします。
なごみ庵で、ご自宅で、また霊園などでお勤めいたします。申し込みが多くなると思われますので、お盆期間(8月13〜16日)よりも前後にゆとりを持ってお考え下さい。

@お盆に特別な飾りは不要です
提灯に野菜の牛馬…浄土真宗ではこれらの飾りは不要です。お仏壇を掃除し、新しいお花を供え、手を合わせてお念仏いたしましょう。ただし、もともとお持ちだったり、親戚などから頂いた場合は、お飾り頂いても結構です。

◎課外活動 神之木地区センター笑いヨガ…8月8日(月)10時30分
      神之木地区センター写経会 毎月第1・3(火)18時30分(変更の場合あり)
 十日市場地区センター盆踊り練習会 8月19日(金)・29日(月)両日15時30分

◎9月19日(月祝)10時30分より 秋のお彼岸法要 なごみ庵にて
  〜親と子の読み聞かせ 絵本に学ぶ仏さまの教え〜

秋のお彼岸法要は、最初に皆さんとご一緒にお経のお勤めをし、お供え頂いた法名用箋のお名前を奉読いたします。
続く絵本の朗読は、シェル・シルヴァスタイン作、村上春樹訳の『大きな木』です。本当に幸せなことって何だろう…と考えさせられる、不思議な作品を一緒に味わいませんか。
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朗読のあと、住職が絵本にちなんだ法話をし、そしていつものように茶話会です。ぜひ、ご家族・お子さん・お孫さんもお誘いください。
ご参加の方は準備の都合上、なるべく申し込みをお願いいたします。

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