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2016年9月の法語 [月々の法語]

今年の真宗教団連合カレンダーは、正信偈を意訳した『和訳 正信偈』から部分的に題材が取られています。
ですのでカレンダーの言葉だけを取り扱うと、正信偈をコマギレでお話することになってしまいますので、今年は正信偈を通してお話させて頂こうと思います。

正信偈は7文字で1行で、全体で120行の構成になっています。
7月8月とお盆でお休みでしたが、9月は以下の16行をお話させて頂きました。

道綽決聖道難証 唯明浄土可通入 万善自力貶勤修 円満徳号勧専称
三不三信誨慇懃 像末法滅同悲引 一生造悪値弘誓 至安養界証妙果
善導独明仏正意 矜哀定散与逆悪 光明名号顕因縁 開入本願大智海
行者正受金剛心 慶喜一念相応後 与韋提等獲三忍 即証法性之常楽

今月は中国の道綽禅師、そして同じく中国の善導大師の段になります。
正信偈の後半は浄土七高僧について1人ずつ書かれているのですが、第1祖 龍樹菩薩から第3祖 曇鸞大師までは12行の文量が割かれています。しかし第4祖以降は8行になっていますが、記された親鸞聖人がどういう意図を持たれていたのかは不明です。

道綽禅師は、三信と三不信について慇懃、つまり非常に丁寧に説かれたと書かれています。
三信は「淳心(純粋に聞く)・一心(疑いなく聞く)・相続心(続けて聞く)」のことで、三不信はその逆で「素直に聞けず、疑って聞き、持続しない」ことを言います。


続く善導大師は、親鸞聖人の師である法然上人が特に深く帰依をし、浄土宗のことを「善導宗」と呼ぶ場合もあったほどだそうです。親鸞聖人の語録『歎異抄』にも、教えの流れが阿弥陀仏→お釈迦さま→善導大師→法然上人→自分(親鸞聖人)と繋がっていると書かれているので、親鸞聖人も帰依をされていたのではないでしょうか。

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