SSブログ

2018年1月号 [和庵だより]

◇ いのちの先生 ◇

taro4.jpg
今年は戌年ということで、坊守の実家で飼っている柴犬の写真を載せてみました。しかしこの写真、実は前回の戌年の頃に撮ったものです。当時3歳と若々しかったタロも、今では15歳のおじいちゃんとなり、「老い」ということを教えてくれています。

犬、猫、ウサギ、熱帯魚などペットを飼っている方も多いと思います。私の知人に獣医を兼業している異色の住職がいますが、お盆・お彼岸・報恩講…どの法要よりも、ペットの追悼法要が最も参拝者が多くなるのだそうです。


人間よりもペットの法要の方が盛大なのは笑い話のようでもありますが、もの言わぬ動物だからこそ愛情もひときわ深くなるようです。また、単に愛情を注ぐ相手というだけでなく、ほとんどが人間よりも寿命の短い動物たちだからこそ、いのちの尊さ・儚さ・大切さを私たちに教えてくれているように感じられます。

昨年、ある宗派で「ペットは極楽浄土に往生できるのか」という論争が巻き起こりました。言い換えると「ペットは成仏できるのか」ということです。私は、私たちに いのちの尊さ・儚さ・大切さを教えてくれる存在は、善知識、つまり尊い存在と言えると思います。尊い存在であるのなら、私を導く仏さまと捉えることも出来るのではないでしょうか。

また、「いただきます」という食事の言葉も、食卓に並ぶ「いのち」を尊ぶ言葉です。お正月でご馳走が続くかもしれませんが、そんな時こそ気持ちを新たに「あなたの〝いのち〟をいただきます」と手を合わせてみてはいかがでしょうか。


△ お 知 ら せ △
◎イキイキ長いきの会 1月5日(金)14時
毎月第1金曜日に開催されているイキイキ長いきの会。舞台女優の坊守の指導によりストレッチや呼吸法、発声練習を行い、イキイキ元気な生活を目指します。どうぞご参加ください。

◎芥川賞 発表 1月16日(火)
なごみ庵の予定ではありませんが、「自死・自殺に向き合う僧侶の会」で一緒に活動しているインド在住の女性僧侶、石井遊佳さんの初の小説が昨秋「新潮新人賞」を受賞しました。そしてその勢いで、なんと芥川賞候補にノミネート! 発表日はドキドキしながら過ごすことになりそうです。

【報告】いのちの日 いのちの時間 東京 12月1日
今年は築地本願寺の蓮華殿で開催された自死者追悼法要、大きなお堂がいっぱいになるほどのご遺族、また超宗派の僧侶が集まり、亡き方々への追悼の時間を過ごしました。

【報告】報恩講法要 12月10日
テレビや雑誌、出版などで大活躍の僧侶 大來尚順さんをご講師にお招きいたしました。1時間のご法話は20分ずつの3部構成で、ご自身の留学の経験やテレビ収録のウラ話などを交えつつ浄土真宗の教えをお話し頂きました。

◦死の体験旅行 1月15日(月)19時 豊島区 金剛院
◦自死ご遺族分かち合い 1月25日(木)10時30分 築地本願寺
◦神之木地区センター写経会 毎月第1・3火曜18時30分(変更の場合あり)
◦神之木地区センター笑いヨガ 1月8日(月)10時30分

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。