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2018年3月号 [和庵だより]

◇ 往生ばやり ◇

 過去の記録を見ると、2011年12月の寺報も同じく「往生ばやり」と題していました。
往生とは仏教、特に浄土真宗で、人が亡くなることを指す言葉です。とは言っても単に亡くなるという意味ではなく、「浄土に往って、仏として生まれる」。つまり阿弥陀仏に救いとられて成仏なさいましたよ、という意味の言葉になります。

 今年の冬は特に寒かったせいでしょうか、往生の報に接する機会が少なくありませんでした。なごみ庵のご近所で、親しくさせて頂いていたOさん。ご自身もご高齢ながら、体調の悪い奥さまを献身的に看病し、1年半前にお見送りになったばかりでした。90代半ばを過ぎても非常にお元気で、オリンピック、そして100歳を目標としていらっしゃいました。

 もうおひとり、別のOさんは法話会と写経会にいらしていたので、ご存知の方も多いと思います。この方もやはり奥さまが先に亡くなり、それがきっかけで仏道に興味を抱き、なごみ庵においでくださるようになりました。
 仏教用語をしっかりと自分で解釈し、私にも様々な質問を投げかけてくれました。私たち僧侶は、こうした方のお陰でお育てを頂くのだな、と感じさせてくれた方でした。



 冒頭に「往生とは単に亡くなることではない」と書きました。先に浄土に往って仏となった方を思い、その方に恥じぬように生きようと心に思います。また自分もいつか仏になる〝いのち〟を生きているのだ、という思いは私を勇気づけてくれています。

◎おてらおやつクラブ、支援先が増えました!
 毎月第2水曜日に神奈川区社会福祉協議会にお菓子をお持ちし、たんまち塾/かみのき塾さんにお渡ししていますが、このたび友ゆうスペースさんも支援先としてご縁を結ばせて頂きました。


△ お 知 ら せ △

◎春のお彼岸法要 3月18日(日)13時
先月お知らせした通り、春のお彼岸法要をお勤めいたします。
春秋のお彼岸では法要後に絵本の朗読があり、その絵本についてのご法話をさせて頂いていましたが、今回は金子みすゞさんの詩に画家の中島潔さんが絵を描いた詩画集を用います。

◎坊守出演舞台 プレオム劇『妄想先生』観劇会 4月14日(土)14時の回
同封のチラシと申し込み用紙の通り、4月14日の昼公演を皆さまとご一緒に観劇したいと思います。別の日程がご希望の方も、どうぞお寺までお申し込みください。

◎三浦霊園 合同墓 倶生の碑 墓参&バスツアー 5月20日(日)
例年4月上旬に開催しているバスツアーですが、今年は5月20日に開催いたします。来月号で詳細をお知らせいたしますが、参加ご希望の方はぜひ予定を手帳に書き込んでおいてください。なお今回は、墓参・食事・買い物のシンプルなツアーになる予定です。

【報告】芥川賞 授賞式に出席 2月22日(木)
先月号では、住職の友人女性僧侶が芥川賞に選ばれたとご報告しましたが、なんとその授賞式にお招きを頂きました。こんな機会は一生に一度でしょう、いそいそと出かけました。場所は帝国ホテルの孔雀の間。3月の行事においでの方には、もれなく住職から自慢話…ではなく体験談のご報告をさせて頂きます。

◦死の体験旅行 3月12日(月)19時 豊島区 金剛院
◦自死ご遺族分かち合い 3月22日(木)10時30分 築地本願寺
◦神之木地区センター写経会 毎月第1・3火曜18時30分(変更の場合あり)

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