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NHK「ニュース シブ5時」に登場 [死の体験旅行]

昨秋のNHK Eテレ「人生レシピ」、今春のNHK「ひるまえほっと」に続き、またもやNHKの番組から取材をしていただきました。

番組は平日夕方の「ニュース シブ5時」
僧侶の釈徹宗さんが悩み相談に答えたり、同じく僧侶の青江覚峰さんがレシピのコーナーに登場したりと、お坊さん率高めの番組です(笑)

番組内の特集コーナーで紹介されることになり、冒頭では横浜市内で行われているデスカフェ(死について肩ひじ張らずに語り合える場)が紹介されました。


そして次が「死の体験旅行」。
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ディレクターの意向もあり、かなりじっくりとした取材で、当日も5名のスタッフがいらっしゃいました。
また番組内でも紹介された通り2名の受講者に密着しての取材で、ワークショップの詳細にまで踏み込んだ内容でした。

中身としては充実したものになった反面、やはり実施する側としては取材班が多くやりにくかったり、あと当日の受講者もかなり固い雰囲気になってしまって、申しわけないと感じました。

やはりテレビは難しいですね…受講者さんのことを考えると、今後はテレビの取材はなるべくご遠慮願った方がいいかな……などと、取材を断る人気ラーメン店の気持ちがちょっと分かったような気がします(笑)

何はともあれ、ちょっとものものしい雰囲気の中で受講していただいた皆さま、そして個別取材をお受けいただいたお二人、誠に有り難うございました。

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ホスピスで「死の体験旅行」 [死の体験旅行]

埼玉の浦和美園にある在宅ホスピス施設、「はなみずきの家」さんから依頼を受け、スタッフ向けにワークショップ「死の体験旅行」を開催させていただきました。

「ホスピス」は終末医療病棟と訳され、主にガンなどの末期患者が最期の時間を穏やかに過ごし看取られていく場を指します。そこに「在宅」がつくと、自宅で訪問看護などを受けながらホスピスケアを受けるということになります。

そこに、さらに「施設」がつくと、どういう意味になるのでしょうか?
私も最初お話しをいただいた時、「在宅なのに施設?」と思ったのですが、「はなみずきの家」は全国でもおそらくここだけという「終末期専用賃貸住宅」という施設になります。

ガンの末期患者が「入院」するのではなく「入居」し、我が家のような雰囲気の中でケアを受けることができるのだそうです。

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ということで、電車に揺られて浦和美園駅。
近くに埼玉スタジアムがあるので、駅もご覧の様子!

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そこから歩いて10分ほど、閑静な住宅街の中にある「はなみずきの家」。
外観は、規模こそ大きいものの一般の住宅とあまり変わらない雰囲気で、入居者に「我が家」と感じていただくための工夫なのだと思います。

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居室は28室あり、全体的に和モダンな雰囲気。
まるで旅館に来たみたいです。

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食堂もオシャレな和風レストランに来たような雰囲気です。
この施設は食事も凝っていて、いかにも病院食というものではなく、シェフが毎日腕を振るい、また入居者の状況に合わせて食べやすいよう調理しているそうです。

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午前と午後の2回開催だったので、我がままを言って入居者と同じ昼食をご用意いただきました。夏らしくおそうめんですが、彩りよくニンジンが浮かべてあったり、小鉢がいろいろとついています。
ただ…私には量は足りませんでした(笑)


さて、肝心の「死の体験旅行」です。

受講者は施設の看護師・介護士・薬剤師・相談員など約30名。
運営上、全員一度に受講することができないので、半分ずつに分けて午前午後に受けていただきました。

この施設では、入居者の平均滞在期間が約2〜3ヶ月とのことで、以前に他の病院のホスピス病棟で聞いた入院期間よりも、ずいぶん長い印象です。
おそらくギリギリの状態になって入院する場合が多いホスピス病棟に対し、この施設は回復不可能と診断された方が自発的に入居を決めるケースが多いのではないか、だから早めに入居するケースが多いのではないか、と思いました。

入居者にとっては、それだけの期間があれば最期の時間をより穏やかに過ごすことができるでしょう。
しかしスタッフにとっては、期間が少し長めなだけに入居者との交流が生まれ、看取りの際のグリーフ(喪失悲嘆)が生じることに繋がるのだそうです。

そのために、今回の研修となりました。
普段の一般向けの開催と違い、導入では医療と仏教の融合についてお話しをさせていただき、また最後にはグリーフに対して宗教の持つ力を、自分の経験を交えて紹介させていただきました。

生死(しょうじ:仏教読み)の現場で働く皆さんの前で大したことも言えないのですが、少しでもお役に立てたのであれば嬉しく思います。

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2019.8.29 NHKシブ5時 [死の体験旅行]

2019年8月29日(木)
16時50分からのNHK ニュース シブ5時でワークショップ「死の体験旅行」を取り上げていただく予定です。

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なごみ庵だより9月号 [和庵だより]

◇ 中学生の君へ ◇

昨年の夏、なごみ庵に中学生のSさんがいらっしゃいました。
Sさんの通う中学校では少し変わった取り組みをしていて、大学の卒業論文のように自分でテーマを決め、2年間かけて研究・発表しているとのこと。

彼女は、自分と同世代の悩みを抱えている人たちに何かかけてあげられる言葉は無いかと考えていた時に、新聞で「死の体験旅行」のことを知り、これがヒントになりそうだと感じたのです。
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もちろん協力をさせていただくことにしました。そして1年が経ち、「今、泣きたい気持ちでいる中学生の君へ」というパンフレットが届きました。そこに添えられていたSさんの手紙には…

このパンフレットには、私と同じ思春期を過ごす中学生の人たちに少しでも役に立ってほしい、という願いがこもっています。

私は死の体験旅行により、言葉の力を感じました。これを活かし、悩んでいる中学生に言葉の力で未来を疑似体験してもらえる内容にしました。浦上さんに教えていただいた「諸行無常」ということを私なりに表したつもりです。是非読んでいただきたいと思います。

…と書かれていました。自分自身が中学生の時を思い返してみると、友人たちが何か悩んだり苦しんだりしていないか、彼らに何かできないだろうか、なんてちっとも考えていなかったと思います。「後生畏るべし」また「後生頼もしい」と感じました。

夏休みが終わる8月31日、そして9月1日は若年層の自死が突出して多い日です。自死までには到らなくとも、悩みを抱えている若者は少なくないはずです。お子さんやお孫さんやご近所さんで、悩みを抱えていそうな若者がいたら、どうぞ優しく見守ってあげてください。またお寺に上記パンフレットがありますので、ご興味のある方はどうぞご連絡ください。


◎ お 知 ら せ ◎

◎NHK総合 ニュース シブ5時 8月29日(木)16時50分〜18時10分
NHKの夕方のニュース番組、シブ5時から現在取材を受けています。放送予定日が8月29日だそうですが、予定変更やカットの可能性もあるので、あまり期待せず、もしお時間があればご覧ください。

◎「死」を通して考える「生」~お坊さんのホンネ~ 9月14日(土)14時
「ユニコムプラザさがみはら」にて(相模大野駅隣接 bono相模大野サウスモール3階)
月に2回ほどのペースで、様々な分野の講師を招いて開催されている「オーサーズカフェ」にお招きいただきました。僧侶は初めての登壇とのことで、どんな話をしようか今から頭を悩ませています。

◎秋のお彼岸のご案内 9月23日(月祝)10時30分より
秋のお彼岸法要 〜親と子の読み聞かせ 絵本に学ぶ仏さまの教え〜
坊守が朗読する絵本は、佐野洋子さん作・絵の『空とぶライオン』です。
ぜひ、ご家族・お子さん・お孫さんもお誘い、お参りください。

◎報恩講&宗教法人設立記念 12月8日(日)午後 東神奈川かなっくホールにて
今年の報恩講は、なごみ庵の宗教法人設立記念行事を兼ねて開催します。ご講師はNHKシブ5時でお馴染みの釈徹宗さんをお招きすることになりました!
しばらく先になりますが、どうぞ今からご予定いただければ幸いです。

◦神之木地区センター写経会 9月3日(火)・17日(火) 18時30分
◦死の体験旅行 9月18日(月) 19時 豊島区 金剛院
        9月26日(木) 18時30分 神奈川大学 生涯学習講座
◦自死遺族の集い 8月22日(木)・9月26日(木) 10時30分 築地本願寺にて

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「今、泣きたい気持ちでいる中学生の君へ」 [死の体験旅行]

ちょうど1年ほど前の夏(2018年夏)、インターフォンが鳴りました。
出てみると、自分と同世代ぐらいかなというご夫婦と、若いお嬢さんらしき2人の4人連れ。
お子さんを連れてお寺にどんなご用だろう…と思っていると、訪問の主人公は下のお嬢さん、中学2年生のSさんでした。

Sさんの通っている中学校は少し珍しい取り組みをしていて、大学の卒業論文のように自分でテーマを決め、3年間かけて研究し発表するのだそうです。
Sさんは自分と同世代の悩みを抱えている人たちに対し、何かかけてあげられる言葉はないかと考えていた時、新聞で「死の体験旅行」のことを知りました。

そして、その時点でのテーマを「思春期の中学生を勇気づける言葉とは〜死の体験旅行から考える」とし、実際に当人に会って話を聞いてみよう! ということで家族で来庵されたのです。


私は、こんなに若い方が「死の体験旅行」に興味を持ってくれたことが嬉しく、また中学生が同世代の苦しみを何とかしたいと考えることに驚きつつ、協力をさせていただくことになりました。

普段は「死の体験旅行」の受講は18歳以上としているのですが、事情も分かっていますし、また保護者同伴でという条件で実際に受講をしていただきました。そしてその後はメールでのやり取りが続き、1年経った2019年夏、研究の成果として「今、泣きたい気持ちでいる中学生の君へ」というパンフレットが出来上がったと連絡がありました。

Sさんのメールには…
このパンフレットには、私と同じ思春期を過ごす中学生の人たちに少しでも役に立ってほしい、という願いがこもっています。
私は死の体験旅行により、言葉の力を感じました。これを活かし、悩んでいる中学生に言葉の力で未来を疑似体験してもらえる内容にしました。
浦上さんに教えていただいた「諸行無常」ということを私なりに表したつもりです。是非読んでいただきたいと思います。
と書かれていました。

そして数日後、悩みを抱えた中学生がお寺に来たら渡してください、と書き添えられたパンフレットが届いたのです。ただお寺には、そうそう悩みを抱えた中学生はいらっしゃらないので(苦笑)、このHPにアップさせてもらうことにしました。

リーフレット表面.jpg

リーフレット裏面.jpg

A4両面印刷で、三つ折りのパンフレットになっています。
もしこのHPを見ている本人や、周囲に悩みを抱えた思春期の方がいらしたら、ぜひご覧ください。大人が想像で「こう伝えたらいいんじゃないか」と作ったものではなく、同世代の若者が考え作ったものですので、心への響き方も違ってくるのではないでしょうか。

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