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『仕事文脈』さんに記事掲載 [その他色々]

『仕事文脈』という雑誌から依頼を受け、記事を書かせていただきました。
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それが手元に届いてページをめくっていると、仏教系ではない雑誌や書籍から原稿依頼を受けたのって初めてじゃないかな、と気付きました。
別の業界から頼まれごとをするのは、なんだか嬉しいです ٩( ᐛ )و

『仕事文脈』は今回で15号、特集は「時間問題」。
さまざまな分野の方が、「時間」をテーマに書いています。
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私は「劫と刹那」と題して書かせていただきました。
「劫(こう)」は仏教的な時間の単位で、非常に長い時間のことを意味し、逆に「刹那(せつな)」は非常に短い時間を意味します。

僧侶として書いたので仏教用語を使ってはいますが、仏教系の本ではないので肩の力を抜いて気楽に書けました。
タイムスリップをした時に生存率が上がる方法も書いてありますので、興味のある方は大きな書店でお求めいただくか、ネットでご注文ください。

もしくは当庵にいらっしゃればお読みいただけます (^人^)

出版社:タバブックス
http://tababooks.com

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坊主めくりカレンダー [その他色々]

ワタクシ、カレンダーになりました!

とは言っても当然ソロではなく、特徴的な活動をしている全国各宗派の僧侶31名による日めくりカレンダー、その名も「坊主めくりカレンダー」です(笑)
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月表示と曜日表示が無い、いわゆる万年カレンダーで、1日ずつ僧侶が1名登場します。

私はやはり「死の体験旅行」で知っていただいていることが多いので、4日を担当しました。
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……ちょっと写真も顔も怖い感じですかね (^_^;) 
怖いと思った方は左下のスマイルを見て癒やされてください(逆効果?)

このカレンダーの発案者は、京都の浄土宗、池口龍法さんです。
池口さんはフリーマガジン『フリースタイルな僧侶たち』を発行したり寺フェスを運営したり仏教アイドルをプロデュースしたりと、伝統的な仏教の世界に風穴を空け続けている方です。

以前にお会いしたとき、「面白い坊さんはダマになる」とおっしゃっていましたが、ダマになった坊さんを集めて団子にしたのがこのカレンダーなのかもしれません。

一般にも発売していて、Amazonでも買えますし出版の便利堂さんでも買えます。
http://www.kyotobenrido.com/shopdetail/000000001812/

また東急ハンズにも置いてあるそうなので見に行くと…
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下の方にひっそりとありました(笑)
そしてこのジャンルでの松岡修造さんの強さたるや!
ちょうど目の高さ中央に3種類並んでいます。
坊主31人がかりでも敵いません (>_<)

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2019年12月号 [和庵だより]

◇ 象徴 ◇

2019年の6月と11月、なごみ庵に大切な書をご寄贈いただきました。


6月に贈られたものは、真宗高田派の第24世 常磐井 鸞猷(ときわい らんゆう)前ご法主の「静和」と書かれた掛軸。
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そして11月には同じく真宗高田派の第21世ご法主(幕末〜大正)である常磐井 堯熙(ときわい ぎょうき)上人の六字名号(南无阿弥陀仏)の掛軸です。
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今年5月に なごみ庵が単立宗教法人になるにあたり、私は真宗高田派から離れることになりました。そんな私の庵に、こうして貴重な書をお贈りいただけるのは、もったいなくもあり、また有り難くもあります。特に六字名号は仏像と同じくご本尊としての意味もありますので、しかるべき時に掛けさせていただこうと思っています。


さて、今回のお題「象徴」ですが、今年5月1日に新しい時代の天皇陛下が即位され、また10月22日には即位礼正殿の儀が執り行われました。折々のおことばには、上皇さまや昭和天皇が繰り返し口にされた「象徴としてのつとめ」という言葉がありました。象徴とは辞書によると「直接見たり触れたりできないものを、間接的に表現すること」とあります。

仏さまも、仏像や絵や文字で表されてはいますが、あのようなお姿の存在が実際に世界のどこかにいらっしゃるということではなく、あくまで象徴です。本当に大切なことは目に見えることばかりではない、という表れです。なごみ庵はこれからも、目には見えなくても大切なことがあるんだよ、とお伝えしていけるよう歩んでいきたいと思っています。


◎ お 知 ら せ ◎

◎自死者追悼法要「いのちの日 いのちの時間 東京」12月1日(日)16時 築地本願寺
例年通り、自死者追悼法要を開催いたします。
寺報をお送りしている皆さまはもちろん、親戚や友人でお身内が自死をなさって悩んだり苦しんだりしている方がいらしたら、資料をお渡しいたしますのでご連絡ください。

◎宗教法人化記念行事&報恩講 12月8日(日)13時 東神奈川 かなっくホール
先般よりご案内の通り、今年の報恩講は なごみ庵の宗教法人化記念行事を兼ねて開催します。ご講師はNHKシブ5時でお馴染みの釈徹宗さん、開式時間は13時です。
なごみ庵の縁人会員の皆さま、および同伴の方は事前予約可能です。予約も増えてきていますが、なにぶん300名入るホールですので、ぜひ皆さまご家族・ご友人などお誘いいただきご参加くださいますよう、お願い申し上げます。

◎二歳参り 12月31日(月)22時 なごみ庵
今年も大みそかの夜10時から、「二歳参り(ふたとせまいり)」を行います。
のんびりとご歓談いただき、年越しの瞬間はお経とお念仏で過ごします。

◎高座バトル☆ルーキーズ 2020年2月29日(土)16時 恵比寿 寺子屋ブッダ
同じお題で落語家と僧侶がトークバトルする人気イベント。住職は今回で3回目の登場になります。お相手は若手人気落語家の桂宮治さん。お題はなんと「悪」!
お題の落語→お題の法話→トーク→自由な落語、と盛りだくさんで入場料は2500円です。

◦神之木地区センター写経会 12月3日(火)・17日(火) 18時30分
◦死の体験旅行 12月18日(水) 19時 豊島区 金剛院
        12月19日(木) 18時30分 神奈川大学 生涯学習講座
◦自死遺族の集い 11月28日(木)・12月26日(木) 10時30分 築地本願寺にて

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富岡龍光寺のお十夜 [その他色々]

製糸場が国宝になったことで有名な、群馬県の富岡に行って参りました。

「関東三大お十夜」として名高い、浄土宗 龍光寺のお十夜法要に法話でお招きいただいたのです。
実はこちらの副住職とは「未来の住職塾」でご一緒し、同年齢だったこともあって意気投合し、それ以来のお付き合いです。規模の大きな法要に、他宗派の私をお招きくださいました。

龍光寺さんは富岡製糸場のすぐ近くにあり、またそこで働いていて亡くなった工女さんのお墓が多くあり、観光で訪れる方も多いお寺です。私もせっかく富岡まで行くので、早めに向かいました。


高崎駅まで新幹線、そこから上信電鉄という懐しい雰囲気の電車(自動改札じゃなく、久々にあのカチカチ鳴る切符切り!)に乗り上州富岡駅で下車。

まずは腹ごしらえと、駅と製糸場の間にある「上州路うどん さくら」さんに入り坦々ひもかわうどんを注文しましたが…
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うどん切り忘れてますよ〜〜〜〜!

いえいえ、この一反木綿みたいのが名物ひもかわうどん。幅5cmほどあり、「1枚1枚」ずつ食べていきます。
以前に乾麺で食べたことはあるのですが、こちらはお店で打っているそうで、モチモチ感が違いました。
野菜もたっぷりで食べごたえのある一品です。

お腹も満ちて、ゆっくりと富岡製糸場を見学。
入口で「和服の方へプレゼント」と缶バッジをいただきました。いつもの作務衣姿に、荷物を減らすため足袋草履だったのでラッキーでした ٩( ᐛ )و


見学を終え、5分ほど歩くと龍光寺さん。
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山門の彫刻が素晴らしい出来映え。
お寺の名前にちなんでか、多くの龍が彫られています。

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お十夜は浄土宗で大切にされている法要ですが、龍光寺さんのお十夜は地域のお祭りにもなっているようで、境内には露店が建ち並び、大勢の老若男女が楽しそうに行き来していました。

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昼の法要の前には、富岡製糸場から龍光寺さんまでの稚児道中があります。雅楽の僧侶と副住職、お寺の幼稚園児のお稚児さんとともに、ちゃっかりこちらにも混ぜていただきました (^_^;) 



お寺に戻り午後と夕方には法要があります。
法要だけでなく、太鼓の演奏や合気道の演舞、幼稚園児の稚児舞や浄土宗の大数珠繰り(楽しい)、そして法話があり、本当に盛大なお祭りをどっぷりと楽しませていただきました。

以下は友人である副住職撮影の写真です。
雰囲気のある写真が多いので、じっくりお楽しみください (^人^)

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夕暮れ時を迎えると、境内はいよいよ賑やかに。

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太鼓パフォーマンスグループ、秋桜さんの迫力ある演奏。

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可愛らしい稚児舞。この時は本堂は親御さんや祖父母さんで満堂だったのですが…

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法話の頃にはス〜っと人波が引けていきます(涙)
でも残って聞いてくださる方は、熱心に耳を傾けてくださいました。

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浄土宗の数珠繰り。やっているうちに、なんだか楽しくなってしまいます。

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キリスト新聞 [その他色々]

この新聞に名前と写真が出るのは、たぶん最初で最後だと思います。

先日のキリスト教終活フェアのことが、キリスト新聞に記事掲載されました。

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2019年11月の法語 [月々の法語]

真の知識にあうことは かたきがなかに なおかたし
To encounter a true teacher is difficult even among difficult things.
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今年の法語カレンダーは親鸞聖人のさまざまな著書から言葉が引かれており、11月は親鸞聖人の直接の師である法然上人について詠まれた和讃です。

<解説>
和讃4行のうち、前半2行がカレンダーに掲載されていますので、まず全体を見てみましょう。
真の知識にあうことは かたきがなかに なおかたし
流転輪廻のきわなきは 疑情のさわりに しくぞなき

現代語訳は以下のようになります。
法然上人のような、仏法の真実の指導者に出会うことは、困難中の困難である。
いつまでも、際限もなく迷いの世界をへめぐるのは、本願を疑う心が第一の障害になっているからだ。

この和讃は、浄土高僧和讃の源空(法然)讃にあるものですので、「真の知識」は法然上人のことであることは間違いありません。知識とは善知識ともいい、師を指す言葉ですので、真の師に出逢えることは、難しいことの中でも特に難しいことだと前半に書かれています。

そして後半は、その「師」に出逢えなかった者の状態を指しているようです。
つまり、浄土往生が出来ず、いつまでも流転輪廻をしてしまうのは、阿弥陀仏の本願を疑う心が障害になっていると書かれています。
「しく」とは「匹敵」の意味で、「しくぞなき」は「匹敵するものがない」という意味になります。

お経や本を読めば、仏法そのものに触れることは可能です。
しかし善知識に出逢わなければ、それがなかなか自分の血肉になっていかないという心情を表しているように思えます。

親鸞聖人は9歳で出家をされ、それから20年間も比叡山で修行に明け暮れましたが、自分自身がどのように救われていくのかが見出せず、煩悶としていました。
しかし29歳の時、市井で念仏の教えを説く法然上人に出逢い、そこから大きく人生が転換していきました。

そのご経験が、この和讃に込められているように感じます。


<私のあじわい>
先日、私のFacebookの知人から相談がありました。
西日本在住の男性で、Aさんとしておきましょう。
その方は、すでに法名もいただいている熱心な浄土真宗の門徒さんで、時々メッセージでやり取りをしていました。

そのAさんからの相談は、彼がもともと暴力団員であったこと。15年も前にきっぱりと足を洗ったが、過去を隠して生きることがつらく、それを周囲に知らせたいと考えているという内容でした。
実際に昔使っていた名刺も見せていただきましたが、いかにも恐ろしい雰囲気のものでした。

詳しく話を伺うと、ずいぶん前ですが暴力団員であった時は、少なくない他人様を不幸にしたり、人生を狂わせてしまったのだそうです。そんな自分が「仏教者です」と生きていることが許されないのではないかと苦しんでいらっしゃいました。

深い苦悩だと感じました。
仏教に「慚愧」という言葉があります。
「慚」は自らを恥じ、自ら罪を作らないこと。
「愧」は罪を恥じる思いが外に向かい、他人にも罪を作らせないという意味です。

仏説観無量寿経というお経の登場人物、アジャセ王子は父王を殺して王位に着きました。しかしその後、父を殺した罪の意識に苦しみました。
そのアジャセに側近が「あなたは確かに父を殺害したが、慚愧の念を持ったのは善いことです。なぜなら、慚愧を持たぬ者は人ではないからです」と告げたのです。


Aさんが暴力団員だった当時、逮捕されて刑務所に入っていたそうですが、その間にお姉さまが自死をなさったのだそうです。当然、枕元に駆けつけることも葬儀に参列することもできません。

Aさんは菩提寺の住職に手紙を出しました。すると末期癌で歩くのも困難な状態の住職が面会に来てくれ、経本を開き「お姉さんは諸仏になられた」と言ってくれました。

1ヶ月ほどして住職が亡くなると、跡を継いで住職となった息子さんが面会に来てくれ、また服役中に手紙のやり取りを続けてくれたそうです。
その時はAさんは暴力団員であることを隠していましたが、若住職はそれを知っていて、周囲からは「関わらない方がいい」と言われながらも、「それはできない」とはねつけ関わり続けてくださったのです。


Aさんは暴力団員として生きていたころに仏教に出逢っていたとしても、「なんだ、こんなもの」と一顧だにすらしなかったしなかったかもしれません。
しかしお姉さまの死、そして末期のご住職と周囲の反対をはねつけた若住職が善知識となって、Aさんの歩む道を大きく変えてくださったのです。

Aさんは今、過去に犯した罪に苦しんでいます。
もし暴力団員のままであったら、その苦しみは生じなかったかもしれません。
しかしこの苦しみは、「人」としての苦しみです。
仏さまの教えが善知識を通してAさんを人たらしめた故に生じた苦しみです。だからこの苦しみは、Aさんにとってかけがえのない宝物だと言えるでしょう。


Aさんは今、仕事のかたわら、大切な人が服役している方の相談を受ける活動をなさっています。

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おこころざし [布教所日記]

11月の法話会、昼の部が終わった頃、なごみ庵に1人の男性が訪ねていらっしゃいました。
スーツ姿ですが、お坊さんらしい雰囲気の方です。

何のご用だろうと話を伺うと、やはり町田にある禅宗のお寺の僧侶とのこと。
先日托鉢をし、その一部を私が所属する「自死・自殺に向き合う僧侶の会」に役立てていただきたい、とお持ちくださったのです。
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ご苦労なさってお預かりになったであろう浄財を、こうしてお持ちくださる。
とても有り難く、また心が暖かくなりました。
また、まるで昔話のような話だな、とも感じました (^_^;) 

12月1日は自死者追悼の大法要があります。
私たち会員だけでなく、多くの人に支えられて開催できることを、改めて有り難く思いました。

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六字名号 南无阿弥陀佛 [布教所日記]

2019年6月に、真宗高田派の第24世 常磐井 鸞猷(ときわい らんゆう)前法主さまの記された書が なごみ庵にご寄贈いただきました。
https://753an.blog.ss-blog.jp/2019-06-28

今回はそれに続き、幕末から明治、大正の時代に法主をお務めになられた第21世 常磐井 堯熙(ときわい ぎょうき)上人の記された六字名号(南无阿弥陀佛)をご寄贈いただきました。
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いわゆる「なむあみだぶつ」のお念仏ですが、2文字目は「無」の異体字「无」になっています。知らずに読むと天国の「天」に見えますが、形が微妙に違います
6字目の「仏」も旧字の「佛」になっています。

表装を含めると私の身長(180cm)ぐらいありますので、小さな なごみ庵だとなかなか飾れませんが、大切な寺宝がまたひとつ増えました。
前回も感じたことですが、真宗高田派を離れることになった私に真宗高田派の大切なものをお贈りいただくのは、何か暖かく強い思いを感じます。

ちなみに常磐井堯熙上人は…
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シ、シブイ……
絵像ですから完全にこのお姿というわけではないかもしれませんが、ヒゲが白くなっているので晩年、明治末期か大正に入った頃に描かれたものと推察できます。ですので実際のお姿に非常に近いと思われます。

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