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オリジナルお経本・お経CD 販売します [布教所日記]

法人化記念行事に向けて制作した、なごみ庵オリジナルお経本とお経CD。
何名かの方からご要望をいただいたので販売いたします!

どちらもほぼ実費で500円。
発送は、お経本1冊orCD1枚orお経本1冊+CD1枚まではスマートレターを使用しますので、梱包発送費で別途200円をお願いします。
もし1冊+1枚以上必要な場合は、送料を計算してお知らせいたします。

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こちらがお経本。
B6サイズ横向きで126ページ。
内容は以下の通りで、お経と歎異抄には解説がついています。
・礼讃文(三帰依文)
・重誓偈
・十二礼
・正信偈
・和讃:46首
・歎異抄:前序〜10条まで
・短念仏回向
・仏教讃歌:3種
・食前食後のことば
・念珠と焼香の作法
・私の過去帳
・私のこと

「私の過去帳」は家の過去帳と違い、自分にとって大切な相手(親戚やきょうだい、恩師や親友やペットなど)を書き込めるようになっています。
また「私のこと」は、自分の故郷や座右の銘など、自分について8項目を書きこめるようになっています。

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こちらがCD、お経や朗読が収録されて全部で39分です。
内容は以下の通りで、お経は私と坊守による男女混声読経、歎異抄の朗読は坊守です。
・重誓偈
・十二礼
・正信偈
・短念仏回向
・歎異抄:前序から10条まで


ご注文やお問い合わせは、メールやお電話、Facebookメッセンジャーなどでお願いします。
お支払い方法などお知らせさせていただきます。
メール bouzu@sd5.so-net.ne.jp
電話 045−491−3909
FB https://www.facebook.com/tetsuya.urakami

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お芝居のようなお葬式〜中島淳彦さん、逝く〜 [その他色々]

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ホンキートンクシアター、道学先生、青年座、文学座、ヴォードヴィルショーなどなど名だたる劇団に脚本を提供し、また多くの演出も手がけていた人気脚本家・演出家の中島淳彦さんが58歳の若さで亡くなり、その通夜葬儀をお勤めするご縁をいただきました。

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創作と演出の才能だけでなく音楽的な才能にも恵まれ、落語家の春風亭翔太師匠(中央)、俳優の六角精児さん(左)と共にバンド活動もなさっていました(中島氏:右)。
芝居の中にも中島氏ご自身が作詞作曲した歌曲がよく流れ、音楽の持つ力の大きさを実感させてくれました。

なんでそんな有名な方のご葬儀をお勤めすることになったかというと、舞台役者でもある坊守(妻)がここ十数年、中島氏の手がける女性だけの演劇ユニットに続けて出演させていただいていたことがご縁でした。
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特に7年前の作品『バリカンとダイヤ』では私もほんの少しだけお芝居に関わらせていただきました。
物語はある家庭の男性が亡くなり、その妻や3人の娘やご近所の女性などが、葬儀の日から四十九日までに繰り広げる悲喜こもごもの日々を描いたもの。

芝居の開始とともに舞台が暗転して読経が流れ、再び照明が灯ると骨壷を抱えた妻と娘たちが家に戻ってくるシーンから物語は始まります。
この冒頭の読経は中島氏の、「本物のお坊さんの声を使いたい」という希望を受けて私が稽古場に行き、女優陣の視線の中で変な汗をかきながら録音していただいたものでした。
以来、私の中では「自分は女性だけの劇団で唯一出演をした!」という妙な自慢話になっていたのです。
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中島さんの作品はどれもが面白く、坊守が出演する時は毎回お寺のご縁の方々を募り観劇ツアーに行っていました。観劇の後に食事に行くのですが、皆さん芝居の感想で話が止まらず、楽しい時間を過ごさせていただきました。

そんなある日、中島さんが病に倒れたと聞きました。当初は私も「きっとすぐに良くなって、また素晴らしい作品を生み出してくれる」と信じていたのですが、時おりお見舞いに行っていた坊守から聞く病状は芳しくなく……そして令和最初の師走のはじめ、還らぬ人となりました。


直後に共演者でもある奥さまから電話があり、「バリカンとダイヤの時に収録したお経を中島は、『とても落ち着くな、いいな』と言っていました。ですのでお通夜お葬式をお願いしたい」と仰っていただきました。

分不相応ではありますが、でもせっかくのお申し出ですし、ご縁のあった方の通夜葬儀、ぜひ自分が勤めたいと思いお受けさせていただきました。

人柄をお聞きしお付けした法名は
釋 筆生 淳楽 信士(しゃく ひっしょう じゅんらく しんし)

筆に生き、また筆で世界を生み出したこと。
お名前の淳と、音楽や楽しいことが大好きだったことから考えました。


中島氏の訃報は新聞やネットニュースにも載り、2日合わせて300名以上の弔問客が訪れる盛大な式になりました。
受付には中島作品によく出ていた役者たちが並び、私の横には同じく作品に出演していた坊守が副導師として付き、目の前には日ごろテレビでお見かけするような俳優・女優が大勢並び…なんだか自分が映画や物語の中に入り込んでしまったような不思議な感覚を覚えながらこんな法話をさせていただきました。

中島さん、聞いていましたよね。
いつかそちらに私が往ったら、ダメ出ししてください。


これほど才能あふれる方が病にかかり、もう新作を観ることが出来なくなってしまったのは、皆さんと同じように私も残念で悔しくてしかたありません。本人もきっとご無念だと思います。

しかしどんなに無念であっても、私どもの宗派では亡き方は仏さまとなって浄土に生まれると説いております。そして仏さまの特徴のひとつに天眼通、つまり千里眼があります。

あの中島さんが千里眼を得たら…皆さん、これはちょっと厄介ですよ。もちろん仏さまとして見守ってくださるのでしょうが、あれだけの脚本家ですから色々と物語のネタにされてしまうに違いありません。

中島さんが私たちを主人公とした物語を描く時、それが悲しい話や不条理な話になるのではなく、中島さんらしい暖かく楽しいストーリーになるよう、私も皆さんも共に一所懸命に歩んでまいりましょう。

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法人化記念行事、無事厳修 (^人^) [布教所日記]

なごみ庵の宗教法人化記念行事、無事にあい勤まりました (^人^)

準備やら何やらで大変続きで、直前には親しい方の訃報も入り、法要翌日はお弔問&ご葬儀の打ち合わせに行くという怒濤の日々を過ごした結果、現在絶賛風邪っぴき中です (>_<)

それはともかく行事のご報告。
東神奈川かなっくホールは定員300名の施設ですが、230名ほどの入場があったようです。ご縁の方からの事前申込が170ほどだったので、ネットや神奈川新聞のお陰でプラス60ほど伸びました。

法人化記念なのですが、当庵の報恩講にも重なり、またお釈迦さまの悟りの日(成道会)にも重なりました。
まずは開式直後のご挨拶、後ろに贈呈いただいた六字名号が掛けられています。
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引き続き、短めですが法要。
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右から坊守(手作り五条袈裟)、ワタシ、甚行寺ご住職、当庵の平本くんの4名でお勤めいたしました。重誓偈のプリントも配っていたので、皆さん一緒にお声を出してくれました。

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記念講演はNHKシブ5時などでご活躍の釈徹宗先生。
前半後半と40分ずつ、分かりやすく深く仏教をお説きいただきました。

講演後、主催者特権を乱用(笑)して釈先生と対談。
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最後に釈先生と、法要に出勤いただいた甚行寺ご住職にご登壇いただき、坊守お手製の畳袈裟をプレゼント。
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ちょっと色が見にくいですが、両脇のお二人の畳袈裟が同じ薄紫の生地。
私の白っぽい畳袈裟と坊守の目出度げな畳袈裟も手作り。

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冒頭のご挨拶で、「おかげさまという言葉は対象が限られないで使われることが多い」という話をしましたが、最後の最後、今まで支え続けてくれた坊守に「おかげさま」と感謝の言葉を述べたところ、なんだか公開プロポーズみたいになってしまいました (^_^;) 

なにはともあれ無事に終わってホッとしていますが、事務処理やお礼回りなどまだしばらくバタバタしそうです。
……まずは風邪を治さないと (>_<)

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「自死・自殺に向き合う僧侶の会」会報の巻頭言 [その他色々]

私が共同代表の一員を務めさせていただいている「自死・自殺に向き合う僧侶の会」、今年も12月1日の自死者追悼法要が無事に終了しました。昨年に続き200名ものご遺族とともに、亡き人を思い手を合わせる時間となりました。

会では毎年この時期に会報を発行しています。発足後数年してから始まりましたので、今回で第7号。
表紙は共同代表が持ち回りで巻頭言を書くのですが、初めて私に順番が回ってきました。

普段寺報などで文章を書き慣れていたり、法事の法話をし慣れていたりはするのですが、この会での文章や法話は他とは全く違う雰囲気があり、緊張感が漂います。

それでも何とか書き上げ、また会の仲間で芥川賞作家の石井さんに添削していただき(裏ワザ)、なんとか形になりました。
会報の画像と、下に全文を掲載いたしますので、お目通しいただければ幸いです (−人−)

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「解き、ほぐれる」

 夏が過ぎ、秋を迎えるころ、私たち「自死・自殺に向き合う僧侶の会」の会合は緊張感を増していきます。宗派も住んでいる地域もバラバラの私たちは全員一緒に顔を合わせることが難しく、そのためもう秋口から12月の追悼法要の準備を始めるからです。

 1998年に日本の年間自死者数が3万人を超え、2003年には34,427人もの方が自ら命を絶たれました。その後、さまざまな努力や施策がなされ、2012年には15年ぶりに年間3万人を下回り、昨年2018年は20,598人と減少が続いています。

 一方、毎年12月1日に開催される「いのちの日 いのちの時間 東京」の参列者は、2007年の第1回から増減をしつつ、昨年初めて200名を超えました。年単位の自死者数は減っているとはいえ、「自死遺族」そのものは増え続けているのだと改めて思い知らされ、私たちの力の及ばなさを痛切に感じます。

 冒頭に述べた、私たちが抱く緊張感の要因のひとつは、200名に達する参列者おひとりおひとり、全員が喪主と言える立場にあることだと気付きました。私たち僧侶は普段ご法事をお勤めします。でも、たとえば20名の方が参列されていても、故人とそれほど近しくなかった親戚などもおられるでしょうから、喪主やそれに近い立場の方はほんの数名です。


 それに対して「いのちの日 いのちの時間 東京」では、そこにいる全員が喪主の気持ちでその場にいらっしゃいます。深く大きな苦しみを抱き、また亡き方への追悼の念を胸に、手を合わせておられるのです。

 1年に何人の方が亡くなろうと、その数字が増えようと減ろうと関係ありません。ご遺族にとって亡くなった大切な人は数万分の1という数字ではなく、人生の大きな部分を占める人、あるいは人生の全てと言っても過言ではない人であったのです。

 だからこそ、参列者の背中や横顔を見て私たちは身の引き締まるような思いを覚え、微力ではあっても一所懸命に追悼法要をお勤めさせていただいております。そしてそこには法要を執り行う側と参列する側という垣根は無くなり、ご遺族も私たち僧侶も、そして亡き方も共に仏さまの慈悲のまなざしに見守られながら、そっと手を合わせているように感じられます。


 日が傾きつつある師走の午後に始まった法要が茶話会を経て閉会し、参列者が会場を後にするころにはすっかり日も暮れ、街には灯がともります。

 帰路に着く皆さまの背を見送りつつ、秋口から抱いていた私たちの緊張感も、白い息とともに微かに解きほぐれていきます。そして、皆さまの両肩にのしかかった計り知れぬ重荷もまた、ほんの1グラムでも軽くなり、苦しみや悲しみが少しでも解きほぐれていってほしい、そう心から願うのです。


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オリジナルお経本&お経CD [その他色々]

2019年12月8日のなごみ庵法人化記念行事まであと1週間を切りました。

1週間前の12月1日には例年どおり「自死・自殺に向き合う僧侶の会」主催の自死者追悼大法要があり、2週連続での大きな行事にてんてこ舞いしております。

そんな中、記念行事に合わせて製作を進めていた なごみ庵オリジナルのお経本とお経CDが出来上がってきました。

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こちらがオリジナルお経本。
ワープロソフトでコツコツ入力し、ルビは坊守が振ってくれました。
B6横向きのサイズです。

「私のお経本」は分かるとして、「私の過去帳」って何? と思われたかもしれません。
過去帳とは、その家のご先祖さまの法名(戒名)やお名前、没年月日や年齢を書くもので、仏壇に納めているものです。
基本的にはその家のご先祖さましか書けないため、たとえば嫁いだ方が自分の実家の両親を書いたり、恩師や親友のなどは書けないことになっています。

でもこのお経本には末尾の付録として「私の過去帳」というスペースがあり、自分にとって大切な方を自由に書き入れることが出来るようになっています。

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こちらはオリジナルのお経CD。
なごみ庵で法事をすると、私と坊守がお経をお勤めします
そこで「男女混声のお経は珍しいですね」と褒めていただくことがあり、またお参りにいらっしゃる方から「お経のCDが欲しい!」と言われることもあるので作ったものです。

レコーダーで録音し、こちらも不慣れながら自分でPCで編集して作りました。
重誓偈(じゅうせいげ)・十二礼(じゅうにらい)・正信偈(しょうしんげ)という3種類のお経と短念仏回向、坊守による歎異抄(前序〜第10条)の朗読が収録されています。


まずは12月8日の記念行事でプレゼント……と思ったのですが製作費もかかってしまっているので、実費ぐらいで販売させていただく予定です。

ご来場予定の方、よろしければぜひ手におとりください。
また行事の後は なごみ庵に在庫があると思いますので、そちらでお求めいただければと思います (^人^)

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