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日本ですとクリスマスツリーを飾るお宅が多いでしょうが、欧州では各家庭で趣向を凝らし、キリスト生誕の場面を再現した箱庭を作ります。
家庭では小さなものですが、駅や教会などでは大きなものが飾られます。ここ上智大学では50〜60センチほどの人形を使っていました。
右側の馬小屋の中では、聖母マリアと聖ヨハネが飼い葉桶の中を見つめています。実はここに誕生したばかりのイエス・キリストがいらっしゃるのですが、おそらく尊い存在は気安く描写してはならないという事でしょうか、何も置かれていません。
仏教でも初期は仏像は作られず、足跡や車輪など、お釈迦さまを象徴するもので表されました。宗教が違っても、色々共通する部分がありますね。
聖堂内に入るとちょうどミサをしていましたので、授業までの15分ほど席に着かせて頂きました。
とても立派なホールで、高い天井には花びらをかたどった巨大な飾りがあり、美しく荘厳されていました。ヨーロッパの古い教会のようなクラシカルな重厚さではないのですが、シンプルで居心地の良い空間でした。
今回のご講師は死生学の権威として有名な島薗進先生。たくさんの資料を用意して下さり、それに従ってお話しは進行しました。
まず「死生観」という言葉が初めて使われたのが、1904年に出版された『死生観』(著:加藤咄堂)であること。
そこから、明治・大正・昭和・戦前戦中戦後に「生と死」に向き合った方たちの紹介など、色々な方の文章や詩を紹介して下さり、生と死について深く考える時間を共有出来ました。
講座が終わって10日ほど、修了証が届きました。
特に資格を得られるわけではないのですが、でも嬉しいですね (^_^)