全１０回のこの講座、毎回ご講師が違うのです。どの先生も魅力的なのですが、私が最もお聴きしたかったのは今回の「夜回り先生」こと水谷修先生。この方のお名前を見つけて申し込みを決心したと言っても過言ではありません。
- カウンセリング
その日は朝から「未来の住職塾」があったのですが、気合いを入れて早めに上智大学へ。そして大きな教室ですが、水谷先生をしっかり肉眼で拝見するため３列目に陣取ります。
水谷先生が教室に入っていらっしゃいました。大病をしているという情報もあり、以前テレビで見かけた時は痩せていたのですが、回復されたのか少し肉も戻り、しっかりした体格をされていました。思ったより背も高いんだな…と思って見つめていたら目が合い…「僧侶の方ですか？」といきなり話しかけて頂きました。
ビックリ、顔まっ赤、心臓ドキドキになりながら「は、はい！」と答えると「禅宗ですか？」とおっしゃる。
「いえ、浄土真宗です」と答えると「浄土真宗で剃髪しているのは珍しいですね」と。
おや？ 仏教に詳しいのかな？ と思って改めて肩書きを見てみると「花園大学 客員教授」となっている。花園大学は臨済宗系の学校、なるほど、仏教に詳しいハズだ〜。
そして講義が始まり、自分でも驚くほどの集中力でお話しをお聴きしました。朝から夕方まで住職塾を受講していたので眠くならないのか少々不安でしたが、やる気があれば眠気は来ないのですね。学生時代にこの集中力があれば…後悔先に立たず。
水谷先生のお話はテレビでもお聴きしていましたが、とても美声。そして速いペースで話すのですが「え〜」とか「あ〜」が全く無いんですよ。それで、時には笑わせ時には真剣に、色々なお話しが聴けました。
お話を聞きながら、ああ、この方は人ではない。菩薩、賽の河原で子どもを救い続ける地蔵菩薩の化身なのではないか、と思いました。自身は浄土に往く資格がありながら、しかし傷つきながらも子どもたちを救い続ける地蔵菩薩なのではないか、と。
講演終了後、サインを頂こうと持っていっていた本をカバンから取り出したのですが、先生はすーっと外に。
慌てて外に出て走って探し回り、やっと見つけました。駆け寄り、少しお話しもさせて頂きました。先生いわく「あなたたち僧侶が衣を着て夜回りをしても、襲われませんよ」とのお言葉。なるほど…そうなのだろうか…でもやっぱり勇気が出ないな…などと思いながら拝聴いたしました。
ご著書にサインも頂けました。
この日も豊かで濃い１日でした。