松原泰道師が亡くなった。

日本で有名なお坊さんは、と人に問えば、おそらく10本の指に入る方でありました。瀬戸内寂聴さんのように広く一般に知られる程ではなかったと思いますが、仏教に関心のある方でしたらご存じでしたでしょう。

禅・臨済宗の僧侶で、80歳、90歳を越えてなお現役の説法者として活躍をされ、著作活動も含め広く仏法の興隆に尽力をされていた方でした。今年6月の金子みすゞひとり舞台公演も、主催団体の発行している雑誌の巻頭言が松原師によるものであり、それで安心してお受けした経緯がありました。

3年ほど前には、松原師が会長を務める「南無の会」が主催する「花まつり法要・声明&ゴスペル」に参加したこともあり、その時にはお元気にお話をされていたように記憶しています。

行年101歳。
人間である事に変わりはないのだから、いのち終える時が近いのはわかっていたはずなのに…「遂に」という思いを離れることが出来ません。

合掌