☆仏教の言葉☆
「身施」(しんせ)
仏教の修行に「施し」があります。お寺やお坊さんに渡す金銭をお布施と言いますが、他にも優しい眼差し(眼施)や優しい言葉(言施)などがあります。
禅宗の誠拙和尚が山門改築の寄付を募った時、伝兵衛という人物が五百両もの大金を持ってきました。それに対し誠拙和尚は「ああそうか」としか言わない。聞こえなかったのかと思いもう一度「五百両です」と言うが、やはり和尚は「ああそうか」。不満そうな伝兵衛に和尚は「施しは自分の徳を積む事、だから礼は言わぬのじゃ」と言ったそうです。修行のための施しは、見返りを求めてはいけないという事でしょう。
今回は仙台で、体を使った活動(身施)をして参りました。被災者のために、と力んで行ってはみたものの大した役にも立てず、やはり自分が貴重な経験をさせて頂いたのだと気付かされました。
☆バス旅行☆
十月二十八日に近隣寺院のバス旅行にご一緒させて頂きました。総勢三十九名、その内なごみ庵からは私たち夫婦を含めて九名の参加がありました。
横浜から東京武蔵野のお寺にお参りの後、神代植物公園を散策、そして深大寺でおそばを昼食に頂きました。
その後バスは上野の国立博物館へ、法然・親鸞展を観覧いたしました。