寺報「なごみ庵だより」やブログの記事でもたびたび登場して頂いていた私の心の師、西來武治師が往生の素懐を遂げられた(お亡くなりになった)。祖師・親鸞聖人と同じく、数え90歳の生涯だった。

昨年から体調を崩しておられ、最近は「命を終えた時について相談に乗って欲しい」と言われており覚悟はしていたものの、最期は思いがけず早足で往かれた。

師として尊敬し、慈父のように慕っていた方を失い、空ろな心のままご遺志に従って通夜・葬儀のお手伝いをさせて頂く。

思えば今年の1月、兄と慕う蒲池龍眼師が早世された。
大切な方を失うたび思う。
「お浄土で『娑婆で頑張っている浦上くん、彼は私の縁深い人だ』と他の仏さま方に自慢をさせてやるのだ」と。
そしていつか自分も浄土に往った時「尊い生涯を過ごしたね」と迎えて頂くのだ、と。