こんなご縁がありました

ある日、Ｔさんという方からメールが届きました。

なんでも最近ご家族が亡くなって葬儀をしたのですが、その際 浄土真宗のお寺を探したけれど見つからなかったとの事。

葬儀の時は時間もないし慌ててもいるし、ゆっくりお寺を探す事は出来ません。結局葬儀社さんに頼み、紹介された僧侶にお勤めをして頂いたんだそうです。

ただ四十九日・納骨にあたって改めて色々調べ、なごみ庵ＨＰを見つけてくれたのでした。

ご相談を受けているうちに、四十九日・納骨法要をお勤めする事になりました。墓地はちょっと遠いのですが静岡県の霊園です。その後もメールや手紙で細かくやり取りをして、当日を迎えました。

夏休み中の土曜日、かなり時間の余裕を見てお参り用二輪車で出撃。途中事故渋滞もありましたが、それでも早めに現地に到着し、ひと安心。法要に坊さんが遅れたらシャレになりません。

メールでは何度もやり取りをしていますが、お会いするのは初めてのＴさん一家。ご親戚も集まり、まずは墓前で納骨、そして礼拝堂で四十九日の法要をお勤めしました。

合間合間に色々お話しもさせて頂き、色々と気を使って頂き、また帰りには引き物も頂きました。

その夜にはまたメールを頂いたのですが、その中に「率直に申しますね。お願いして良かった！ と思えました」と書いて頂き、私もとても嬉しくなりました。

お付き合いのお寺がない方に申し上げたいのですが、いざという状況になる前からお寺探しだけでもしておいた方が良いかもしれません。

宗派を問わない方でも付き合いのあるお寺があった方が良いのではないでしょうか。いざという時だけ、見ず知らずの坊さんにお経を依頼するのでは味気がありません。その人にとって、生涯一度の儀式を執り行ってもらうのですから「是非この人に」と思える僧侶との出逢いは大切なのではないでしょうか。

また「是非あなたに」と言って頂く事は、僧侶としてこれ以上ない褒め言葉です。