先日お参りに行くためスクーターで道を走っていると「ガンが治る!」というようなポスターを発見。
お参りが終わった帰り道、よくよく見てみると…
いわゆる新宗教の施設で、その教団の出版物の宣伝ポスターだったようです。
そのポスターから読み取れる本の内容は…
・その宗教に入信すると奇跡が起こる。
・その奇跡はガンもたちどころに治る。
・手の施しようの無い患者が、手術もせずに治った。
などなど…
はぁ〜、とため息をついてしまいました。
もちろん日本には信教の自由がありますから、どの宗教を信じるのも自由です。ですがガンに脅える患者さんたちを釣るような宣伝文句はいかがかと思います。
何かの宗教を信じたら病気が治る、たまたまそういう事はあるかもしれません。すがるような気持ちでお参りしたタイミングと病気が治るタイミングが重なる事もあるでしょうし、信仰を持って心の平安を得て病気が快方に向かう事もあるかもしれません。
しかし、信仰と病気治療に因果関係があるという科学的なデータ(その教団が示しているデータではなく)を、私は見た事がありません。
それに、病気を治したいという理由で何かを信じるのであれば、それは信仰とは少し違うような気がします。
また、奇跡を起こして病気を治せる存在がもしあるならば、全ての人の病を治してあげれば良いと思います。
そのポスターを見て、詐欺事件のニュース報道を連想しました。
『「必ず儲かる、リスクは無い」と言われて出資をした』という事と『「病気が治る(他の御利益の場合も)」と言われて寄付をした』というのが似ているように思います。
そろそろ小学校で「必ず儲かる商売はありません」という事と「必ず御利益のある宗教はありません」という事を教えないといけないんじゃないでしょうか。