2011年09月29日 - その他色々 第4回目のテーマは「世界は空(くう)なり」でした。前回書いた通り、「空の思想」は非常に理解しにくく、また説明しにくい事で、番組も第1〜3回までの分かりやすい内容と一線を画しているように思いました。 今までの放送を簡単にまとめてみると…・うらみから離れる事が大切(第2回)・執着を捨てる事が大切(第3回) ↓・しかしこういった事が難しいから、人生を苦と感じる(第1回) ↓・その対処法として空の思想があり、そのためのトレーニング(修行や瞑想)がある(第4回)こんな所でしょうか。そして「空」に関してですが…・私たちは「自分」という確固たるものがあると思い込んでいる ↓・しかし物事を徹底して客観的に見れば「確固たる自分」というものが無い事がわかる ↓・それを理解して「苦」の原因である「自分」など無い事がわかれば、苦しみから解放される ↓・そのためのトレーニングとして、様々な修行があるといった所です。わかるような、わからないような…という感じですよね (^_^;) そして番組には、いつもの佐々木先生とともに大阪大学大学院で脳認知科学を研究している藤田一郎氏が登場します。そして「2500年前のブッダが目指したものと、最新の脳科学が研究しているものは通じている」というような事をおっしゃいます。それもそのはずですよね。私たち人間は、知識は蓄積して後世に伝える事が出来ます。たとえばピタゴラスの定理などは、天才的な発見だったはずですが、現在の私たちは中学校で習う事が出来ます。しかし精神的な知識(智慧)は、言葉で残す事が出来たとしても、結局は一人ひとり体験して学んでいかなくてはなりません。だからこそ仏教は2500年続いているのでしょうし、これからも必要とされ続けるでしょう。最後に、ダライ・ラマ法王がヨーロッパで公演した時の言葉を紹介いたします。皆さんは仏教徒にならなくてもいい。しかし、仏教の智慧を学んで欲しい。