詳しく言うと、そちらのお寺のお檀家さんで、仏壇を替えて今まで使っていた仏具をどうするか困っていた方がいたのです。新しい仏壇には大きくて入らない、でも捨てるには忍びない…そこでなごみ庵で使わないか、という連絡でした。
しかも、その方はもともと山口県仙崎のご出身で、三代前の方が仙崎で手に入れた仏壇仏具だったのです。
仙崎といえば金子みすゞさんの生誕地、三代前でしたらみすゞさんが活躍されていた頃かもしれません。
そんな仏具がたまたま愛知に移り、そして横浜のなごみ庵に来てくれたのです。偶然とは言え、こんなご縁があるのだろうかと驚きました。みすゞさんが取り持ってくれたご縁…と考えるのは虫が良すぎるでしょうか。
☆仏教の言葉☆
「西方浄土」（さいほう じょうど）
宗派の名前（浄土真宗）にもなっていますが、仏教では仏の世界を「浄土」と言います。それぞれの仏さまに浄土がありますが、数ある浄土の中で最も有名なものは阿弥陀如来の西方極楽浄土ではないでしょうか。
夕日を見て懐かしいような、ホッとするような、そんな気持ちになることはありませんか。
西の空にあかあかと沈みゆく夕日を見て、古人は自分のいのちが終わった後の世界は夕日の彼方にあるのでは、と連想したのではないでしょうか。そしてその世界には、先にいのちを終えた方も居るのではないだろうか、と。
念仏者にとって「西」は特別な方向です。真宗寺院の本堂は、基本的に西を向いて合掌するように建立されています。家の仏壇も西を向いて手を合わせられるように置くのが望ましいですが、ご無理はなさいませんように。
〜三月八日法話会〜
昨年十二月ご出講予定だった西來先生が三月の昼法話会においで下さいます。
演題は「長生きしてどうする？
寝たきり・ボケにならないために」
ご来庵ご希望の方は、どうぞご一報下さい。