先日の向源で「死の体験旅行」を受けて下さった方がブログに感想を書いて下さいました。
その方はおがたちえさん。女性漫画家で、仏教に強く関心があり、『仏女入門』という本も出版していらっしゃいます。
おがたさん、2年前にお父さまを亡くされたそうで、そのお父さんの辛さに思いを馳せながら、ワークを受けてくれました。
そしてその経験から「身内にガン患者をかかえる家族にもお勧めしたいです。」とのこと。
それは、お父さんの看病の時にこのワークを受けていたら、もう少し優しくできたかも、という思ったからだそうです。
私自身はこのワークを、僧侶としての視点から関心を持ちました。
つまり、自分が葬儀を勤める故人はどんな辛い思いをしてなくなっていったのか。遺族はどれほどの喪失感を抱えているのか。
そのほんの一部でも味わい、故人や遺族に寄り添える葬儀を勤めたい、と思ったからです。
先日なごみ庵でワークショップを受けて下さった方は「高齢者介護に携わる方々に受けて頂いたら良いのでは」と提案してくれました。年をとるのも、色々なモノを手放さなければならない過程だからです。
葬儀社の社員に受けてもらったらいいんじゃないか、という方もいらっしゃいました。
そして今回、ガン患者を抱える家族に、と言って頂きました。
それぞれの立場によって、「どんな方に向いたワーク」という見方は変わるようですが、実は職種や状況に関係なく人間として普遍的な意味合いを持っているのかもしれません。
なんて、自画自賛したりして (^_^;)