港区三田の明福寺さまで、「金子みすゞ いのちへのまなざし」を公演させて頂きました。

朝、レンタカーで目的地周辺に着くと…どのお寺だか分からない (@_@;) 

え?ここ?こっち?とウロウロしていると…
この看板を見つけて、やっと目的地にたどり着けました (^_^;) 

今回は、浄土真宗宗祖 親鸞聖人のご命日を機縁とした報恩講法要で、今年は明福寺さんが開創され399回目だそうです。

…ということは、来年は400年という記念の年で、実は「恵信尼ものがたり」でお招き頂いているのです。2年連続で、しかも大変重要な節目の年にお声をかけて頂いて、本当に有り難いやら恐縮するやら。

ご本堂はとても落ち着いた雰囲気。雨戸も閉まるので、暗い本堂の中で照明(なんとお付き合いのある葬儀社さんが用意してくれていました)を灯し、私の法話に続きお芝居の公演。


終演後は懇親会にお招き頂きました。
私は副住職と親交があるのですが、この席ではご住職と色々お話をさせて頂きました。

とてもオープンな雰囲気のお寺で、様々な取り組みにも励んでいらっしゃいます。都会のお寺には珍しく、お斎(おとき:お寺ので食事)も門徒のご婦人方の手作りです。お参りの方も楽しそうで、懇親会は僧侶も一般の門徒さんも膝を交えて楽しい時間を過ごしていて、本当に雰囲気がよいのです。

どこのお寺も「これからは寺の門戸を開いて、皆さんに来て頂きたい」と口では言うのですが、なかなか実際にはオープンに出来ないでいます。しかし明福寺さんでは以前住職が大病をされ、門徒さんたちに非常に力強く支えて頂いたのだそうです。その時、「このお寺は門徒さんたちのお寺だ、どんどん開いていかなければ」と心の底から思えたのだと仰います。

「災い転じて福となす」「人間万事塞翁が馬」、色々な言葉がありますが、本当にピンチをチャンスに変えたお寺なのだな、と感じました。なごみ庵としても、学ぶところ大な一日でした。