例年通り、2015年も12月1日に、「自死・自殺に向き合う僧侶の会」主催の追悼法要「いのちの日 いのちの時間 東京」が厳修されました。

今年の会場は、5年ぶりの真言宗豊山派 大本山 都内文京区の護国寺さまです。
護国寺の本堂は、関東大震災、東京大空襲を乗り越えた歴史ある本堂で、国の重要文化財に指定されています。

そんな歴史ある本堂に130名ほどのご遺族が参集し、60名ほどの僧侶が道案内からお茶くみまで、心を配ってお迎えをします。私は昨年と同じく、受付の責任者として精一杯の勤めをさせて頂きました。

定時になり、法要が始まりました。
受付書類の整理をしていた私の耳に、美しい旋律が飛び込んできました。真言宗の声明です。
朗々と、また切々とした声の力に、一瞬 我を忘れます。
参列者の中にも、この旋律に心を動かされたのか目頭を押さえている方が少なくありません。
粛々と、法要は進んでいきました……


心に重荷を抱えていらした皆さま、ほんの少しでも重荷を下ろす時間を持って頂けたでしょうか。
また、いらした時より、ほんの僅かでも荷の重さは軽くなったでしょうか。
それを願い、来年も12月1日に追悼法要が開催されることでしょう。

<護国寺本堂から見た境内 丸く光るのはライトアップバルーン>