- 恵信尼ものがたり
2日目の4月8日は、高田本山境内に新築された高田会館ホールで「恵信尼ものがたり」の公演がありました。
「恵信尼(えしんに)」とは浄土真宗の開祖、親鸞聖人の奥さまで、ずっと前からお芝居にしたいと念願しておりました。色々な方にその話をしていたところ、1年ほど前に本山の親しくしている職員さんが「ご遠忌で公演して下さい」との依頼。思いきってお受けして準備をしてきました。
これまでに数度公演してきましたが、今回はより一層稽古を重ねて本山での公演を迎えました。大勢の方に観て頂き、たくさんの拍手も頂きました。
これで肩の荷が…半分下りました。
というのは、私にはまだ出番があるのです。
4月9日の11時からの法要「お日中」の後にお説教をするというお役目を頂き、こちらも緊張しながら準備してきました。右から二番目に「浦上勇哲」と書いてあるのが私です。
9日は朝の法要に出てから部屋に戻り、出番まで復習します。けど全然落ち着かない…上手く話せる自信が全く湧いてこない…
ちなみに朗読劇を終えて両肩の荷を下ろしたヨメは、鼻歌交じりで境内散策に行きました (-_-;)
しかし時は冷酷に過ぎていきます。
控え室で説教師の衣に着替え、いよいよ出番。
慣れぬ高座でのお説教、重要文化財である700畳余の御影堂、大勢のお参りの方々…全てが重圧になって襲いかかってきます。頭の中は真っ白になり、目の前に大勢の人はいるのですが見えていません。
それでも何とかお話を終えました。控え室に戻って「はぁ〜〜〜〜〜」と大きくひと息。これでやっと両肩の荷が下りました。