第5回から2ヶ月、未来の住職塾の最終回がやって来ました。
なぜ間が空いたかというと、最終回は今まで習ったことを総動員し、各自がそれぞれの「寺業計画書」を作成し発表するからです。
まず2週間前までに一度、寺業計画書を作成し提出します。すると数日でチェックやアドバイスが帰ってきます。それを元にさらに寺業計画書を煮詰めていきます。
私の場合、帰ってきた資料を読み、かなり根源的な問いを深めてしまいました。
なぜ自分は僧侶になったんだろう。
なぜ僧侶を続けているのだろう。
なぜ、なごみ庵を始めたのだろう。
なごみ庵をどんな場所にしたいのだろう。
自分がしたいことは宗教法人じゃなければ出来ないのか、NPO法人では出来ないのだろうか…
…あまり潜り過ぎると帰ってこれなくなりそうです(苦笑)。
自分への問いを有る程度で切り上げ、なんとか資料を仕上げました。
それを印刷し、いざ当日。
1人目からそれぞれ知恵を振り絞って作成した渾身の発表が続きます。午前10時半から昼食や休憩を挟んで18時過ぎまで。
自分の発表もありますが、他の人の発表も食い入るように聞き、質問やアドバイスをし、講師の鋭い発言に耳を澄ませます。正直言って疲れました。
私だけでなく他の方もそうですが、自分で気づいていなかった自分(や自分の寺)の良さを、他の方の意見から再発見することも出来ました。
また、この寺業計画書を作らなかったとしても、もしかしたら同じ道を歩むのかもしれません。でも寺業計画書を作っていなければ、歩み出すのにもっと時間がかかるのだと思います。
充実した一日でした。しかしどれ程よく作られていても、これはあくまで「計画書」です。この計画書を実行に移していかなければ何の意味もありません。
計画は、計画通りにいかないものです。その時にどう修正していくのか。住職塾を卒業した後も、そういった事を相談していける場ができ、仲間が出来ました。
宗派も地域も違う、しかし思いを共有する仲間たちを得られたのも、大きな収穫でした。
全員の発表が終わり、各人チェックアウトのひと言。私はこんなセリフで…自分を追い込みました。
たった今、新しい目標が出来ました。
来年度や再来年度の住職塾の講義で、事業計画書を順調に進めているゲストとして招かれることです。
願わくば、同じゲストとして皆さんと会いたいです。