ご縁がありまして、巣鴨の真言宗のお寺さんで法話をさせて頂きました。

巣鴨といえば、お年寄りの聖地!
この日も多くの年配の方が往来する中、地蔵通り商店街の入口にある真言宗 眞性寺さまへ足を運びます。しかし平日だというのに屋台が出ていて、年中そうなのかな? と思っていたら、「4」の付く日は縁日なんだそうです。

とげぬき地蔵が有名で、これが「地蔵通り商店街」の名前の由来かと思っていたら、とげぬき地蔵は明治時代に上野から移転してきたものだそうです(お寺的には、明治時代は「つい最近」です)。
江戸六地蔵と言われるこの眞性寺さんの地蔵大仏の方が、はるかに歴史は古いんですね。多くの方が参拝し、お線香の薫りが絶えることがありません。

さて、この境内に阿弥陀堂という、お堂というよりは休憩所のような建物があり、真言宗の有志を中心にでつくられた「法話研鑽会」のメンバーが不定期に法話会を開催しています。
法話研鑽会 http://bozubanasi.blog91.fc2.com

メンバーや参加者の宗派は問わないとのことで、今回浄土真宗である私もお招き頂きました。当日は5人の僧侶が話し手で、真言宗豊山派2人、智山派1人、天台宗1人、そして私です。

朝10時半から15時半まで、ほとんど休憩を挟まず交代しながら、1人15〜20分ほど法話をし続けます。今回みたいにメンバーが多ければいいですが、少ないと大変だそうです (^_^;) 

室内には、常連さんとおぼしき方、お地蔵さんのお参りのついでに入ってきた方、座りたくて入ってきてしまった方(笑)、などなど常時20〜30人ほどの方がいらっしゃいます。多い時には立ち見が出るのだとか!! この場所ならではで、他では真似出来ないことです。

私も2回、お話をさせて頂きました。写真だと少なく見えますが、25人ほどいらしたと思います。そして普段の法話とは全く雰囲気が違い、自由な空気が流れています。この時も隅の方でガサガサ音がするので見てみると、おじさんがタコ焼きのパックを開き、ご機嫌でワンカップ日本酒の蓋を開くではないですか! 他にも途中で入ってくる人、途中で出ていってしまう人もいます

でもそれが嫌な感じではなく、法話をする坊さんとしては、とても鍛えられるオイシイ場所だと思いました。
昔のお坊さんは屋外で辻説法をしたんだそうです。話が面白くないと、ヤジが飛んだり人が散ってしまったりします。人を引きつけるために最初に面白い話をしたのが、落語のルーツだとも言われています。

またお地蔵さまとのご縁があったら、登壇させて頂きたいと思います。