新入社員研修という、珍しい場でお話しをさせていただくご縁がありました。

「無財の七施について話してほしい」と最初にお聞きした時、福祉関係の会社なのかな? と思いましたが、第一カッター興業さんという土木系の会社。「え? なんで?」と戸惑っていましたが、「この会社はCSRに力を入れてます」とのこと。
CSRを調べてみると「企業の社会的責任」とあり、なんとなく腑に落ちました。
http://www.daiichi-cutter.co.jp

お受けして話す内容を考え始めたのですが、お寺によくいらっしゃる年代はもちろん、「死の体験旅行」参加者の年代よりも若い20歳前後の方々が10名ほどとお聞きし、かなり悩みました。けれど、普段通り話せばいいんだと思い直し、資料を準備していざ当日。

茅ヶ崎駅から車で10〜15分ほど。大きな建物です。

講題の「無財の七施」、その横に「修行」と「修業」の違いを説明する文字を書こうとしていますね。
学生生活での知識の習得は「修業」で、社会人になって以降は終わりのない「人生修行」なんだな、と思いました。

11名の若者(土木の会社としては珍しいことに、2名の女性新入社員がいるそうです)は、午前の入社式と研修に続き、午後の研修としてお坊さんが登場し、少し驚いていました (^_^;) 

今回のご縁で、今まで知らなかったCSRについて学ぶ機会になりましたし、また仏教の智慧というものが現代社会に活かされ得るものだと、改めて認識をいたしました。

反省点としては、普段以上にもっと言葉をかみ砕かなくてはならなかったな、ということ。いつも「わかりやすい言葉で」をモットーにしていますが、10代の方もいたということで、どこまで受け止めていただけたか少々不安が残りました。