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2012年3月号 [和庵だより]

 ◇募金の行き先◇
 
 三月十一日に関内ホールで行う、大震災追悼を兼ねた金子みすゞ公演の準備に追われています。あちこちにチラシを配ったり声を掛けたり、また神奈川新聞の情報欄に載せて頂けそうです。

 さらに、昨秋百回目の公演を取材・掲載して頂いた朝日新聞(神奈川版)で記事を載せてくれる(かもしれない)ので、お取りの方はどうぞご覧下さい。
 実際に掲載されると来場者が増えることが予想されますので、当日ご予定されている方は、お早めにおいで下さい。
 
 さて、表題の「募金の行き先」です。今回は入場無料として、募金箱を置きます。今まで自分が赤十字などに募金をした際「何に使われるのだろう?」と感じていたので、用途が明確な団体に寄付をすることにしました。
 まず、被災地の小中学校などに金子みすゞの詩集を寄贈している「こだまでしょうか募金」。
 次に昨年十月、仲間と共に訪れ、支援活動の拠点となった本願寺仙台ボランティアセンター。ここは現金ではなく、その時に必要としている物資を送ります。
 そして、保護者を亡くした児童の進学支援を行う「みちのく未来基金」。
 ちなみに、公演経費への協賛金箱を設置予定でしたが、これは不可になりました。まあ、経費はなごみ庵からの寄付と思い、進めようと思います。


 ☆仏教の言葉☆
 「善因善果」(ぜんいんぜんか)

 
 仏教は「縁起」を説きます。ものごとには原因があり、諸条件が重なり結果が生じる、という考えです。
 そして今月の言葉は「善い行いをすれば良い結果が生じる」という意味です(当然逆の「悪因悪果」も説かれます)。
 こんな話を聞けば「世の中そんなに単純じゃない、甘くない!」と思われる方が多いでしょう。しかし少なくとも、自分の心の中に於いては当てはまるのではないでしょうか。
 例えば、電車の中でお年寄りに席を譲る。するとその時に「ああ、善い事をした」という幸福感を得られます。
 その「善果」はさらに善い行いの因となって連鎖をするかもしれません。
 例えば、困っている人を見かけて手助けをする勇気が湧いたり、気分良く仕事をして仕事がはかどるかもしれません。
 
 さて、三月十一日の公演には当然経費がかかります。だったら公演をせず、その経費を寄付金として使えばいいじゃないか、と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、私個人が寄付をすれば、それは私だけの行為として終わります。
 募金の額はそれほど問題ではなく、多くの方に「善因」を積んで頂けます。そしてその善因が、大きな善果へと連鎖していって欲しい。思い上がりかも知れませんが、それが私の願いです。

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