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『リーガル・ハイ』と『歎異抄』 [その他色々]

弁護士を主人公とした「リーガル・ハイ」というコメディタッチのドラマを見ています。
主人公は堺正人さん、勝利のためなら手段を選ばない敏腕弁護士を演じます。その事務所の新人熱血弁護士は新垣結衣さんが演じ、2人の掛け合いを軸に物語が進みます。

ある回で、高層マンション建築を進める大手建築会社と、それに反対する住民グループの対立がテーマとなりました。主人公の事務所は建築会社側の弁護士となりますが、新人弁護士は心情的に住民グループを応援してしまいます。

そこで主人公は新人を地元の工務店に連れて行きます。
「この工務店はつぶれかけているが、建築会社からの今回の仕事で首の皮を繋いでいる。お前が住民グループに肩入れをすれば、この工務店の社長は首を括る事になる」と言います。

結局この話は全くの作り話なのですが、主人公は「私たちの知らないどこかに、こういう工務店が実際にあるかもしれない。お前のやった事は上から目線の同情で、そのつど目の前の可哀想な人を哀れんでいるに過ぎない!」と新人に告げます。

「では正義はどこに!?」と食い下がる新人に対し、主人公は「神でない我々に、そんな事が分かるはずもない!!」と言います。


このシーンを見ていて、『歎異抄』の第四条を思い出しました。
そこには「いかに他者を不憫に思い哀れんでも、思い通りに救い取る事は極めて難しい」と書かれています。
また後序には「仏の智慧の無いこの身には、何が本当の善で、何が本当の悪であるのかも分からない」とも書かれています。

ドラマの脚本家さん、歎異抄を読んでいたのかなぁ〜〜

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