庚申塚

実家の側で「庚申塚（こうしんづか）」を見つけました。

正確には「見つけた」ではなく「再発見」です。

幼稚園や小学生の時、前を通りかかると手を合わせて通り過ぎていたと、親に言われました。そう言えばなんとなくそんな記憶も有ります。そうか、坊さんになるルーツはその辺だったのかも、と思いながら久しぶりにお参り＆観察。

２体の石仏が安置されていて、右が如来像。阿弥陀如来かな？？

左は…明王像のようです。腕が６本あるから不動明王ではなさそう。

そもそも「庚申塚」「庚申塔」という言葉はよく聞きますが、詳しくは知りません。家に帰って調べてみました。

詳しくは　http://ja.wikipedia.org/wiki/庚申塔　に載っていますが、要するにに中国の道教がルーツの民間信仰のようです。

人間の体内に住んでその人の生涯の悪事を記録する想像上の虫を封じ込める為に集会を行い、決められた回数を達成すると庚申塚（塔）を建立するのだそうです。

本尊としては青面金剛（しょうめんこんごう）を安置します（３枚目の写真）。そして私の実家の近くには、ついでと言っては失礼ですが釈迦如来像（２枚目の写真）も安置されていました。

場所によっては「見猿・聞か猿・言わ猿」の三猿や、猿田彦神が祭られる事もあるそうです。

コメント 2

三巳信仰ですね。60日にいっぺんの庚申の夜に身体を抜け出して天にそのヒトの悪事を報告し寿命を縮める三位一体の虫。
『しょうけら』て云う天窓から室内を覗く妖怪とも関係が深いらしいです。
by ハシモトケン (2012-08-10 09:29) 

＞ハシモトケンさん
おお、詳しく書いて頂き有り難うございます。
そして妖怪博士ぶり、流石ですね (^_^)
by ボーズandカナコ (2012-08-11 01:03)