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2013年11月号 [和庵だより]

◇思い◇
 
 私は、仏教が好きです。
 
 皆さま、突然何事かと驚かれたでしょうか? 坊さんなら仏教が好きなのは当たり前だろう、と思われたでしょうか?
  私は一般家庭に生まれ、縁あって僧侶になりました。最初はそれほど崇高な決意があったわけではありませんが、やがてお釈迦さまと親鸞聖人の教えに魅かれ、頼りない足取りながら僧侶の道を歩ませて頂いています。
 お芝居をしたり、ワークショップを開催したり、法話会、写経会、長いきの会、笑いヨガと、自分が好きな仏教を多くの人に好きになってもらいたいと活動をしています。
 もちろん法事やお葬式もお勤めしますが、私にとってはそれも仏教をお伝えする大切なご縁です。
 
 仏教のどこが好きなのか?
 改まって聞かれると、なかなか上手くお伝えができません。目に見えて役立つものではないですし、特に浄土真宗はご利益を謳いません。
 私は「杖」だと思っています。杖があれば転びにくくなる、転んでも立ち上がりやすくなる。決して転ばないわけではないし、上り坂は苦しいのですが、でも杖があれば、安心を得られる。
 仏教は、人生の杖と言えるのではないでしょうか。


☆仏教の言葉☆
 「安心」あんしん・あんじん

 
 普段は「あんしん」と読みますね。辞書によると「気にかかることがなく心が落ち着いていること。」だそうです。
 仏教では「あんじん」と読み、「仏法の功徳によって、迷いがなくなった安らぎの境地。」「阿弥陀仏の救いを信じて、浄土往生を願う心。」となっています。
 
 今までの私の歩んできた道は、あくまで僧侶個人としての道でした。でも今後、なごみ庵を公に認められたお寺としたいと考えています。
 今までも、ご縁があった方に少しでも安心して頂きたいと思って活動してきました。しかし五十年、百年という長い目で見れば、個人としての活動に限界が出てきます。
 せっかく安心して頂くのであれば、それを一過性のものではなく、恒久性のあるものにしたいと思っています。
 
 皆さま、どうぞお見守り下さい。

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コメント 4

長さん

なごみ庵が、下に「寺」とつかない「お寺」の
史上第1号になるよう、御祈りしておりますよ。
珍しいですが、そうあってはいけない理由も
よ~く考えて見ると、無いのではですよね。

蛇足ながら私は、「越後生まれの母方の
ばあさんの、内孫ばあさんっ子」だったので、
昔の西洋式合理主義に永年洗脳されながらも、
浄土真宗に対して、とりたてて敵視精神も
生まれなかったのですね。

by 長さん (2013-11-22 15:23) 

ボーズandカナコ

>長さんさま
実は「庵」の付くお寺は少数ですがあるんですよ。
でも、ひらがなの名前はかなり珍しいと思います。
by ボーズandカナコ (2013-11-24 08:56) 

長さん

そうですか。もともとが、寺の近くの僧侶の
御住まいから出発した庵なのではなくて、
最初から、実質的に今の時代で言う「寺」
を目指した「庵」というも、あんまり見当たら
無いのでは。なごみ庵は、塔頭じゃない点が
珍しい庵かと思います。
by 長さん (2013-11-25 15:39) 

ボーズandカナコ

>長さんさま
仰る通り、最初から寺を目指した庵は珍しいかもしれませんね〜。
by ボーズandカナコ (2013-11-25 18:41) 

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