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芥川賞おめでとう! [その他色々]

昨年(2017年)の10月に、「自死・自殺に向き合う僧侶の会」で共に活動する女性僧侶、石井遊佳さんが書いた小説が、新潮社新人賞を受賞したとお伝えしました。
http://753an.blog.so-net.ne.jp/2017-10-09

その作品『百年泥(ひゃくねんどろ)』が勢いに乗って芥川賞にノミネートされ、会の仲間は騒然となりました。
受賞したらえらいことだ…
いやいや、デビュー作でそこまでは…
受賞したら今までみたいに仲良くしてくれるかな…
色々な思いが湧き出てきましたが、とにもかくにも発表日である2018年1月16日19時を心待ちに。

ちょうど私は地区センターで写経会の真っ最中の時間帯です。
写経が始まる前の法話の中で「19時頃、私が『あ〜〜〜っ♫』と声を出したら受賞したと思ってください、『あっ・・・』だったらダメだったと思ってください」とご説明。

そして皆さんが集中して写経している中、私はスマホを操作し…『あ〜〜〜っ♫』
皆さんの集中力を思いっきり削いでしまいました(笑)
smallスクリーンショット 2018-01-16 01-16 23.14.11.jpg

それにしても嬉しいです。
人様のことでこんなに嬉しい気持ちになれるとは、自分でも驚いてしまいました。

石井さんは私より後に入会したので、年は少し上ですが後輩になります。
入会して間もなく、石井さんと私ともう1人の僧侶で、あるプロジェクトを担当しました。そのプロジェクトのリーフレットを作る際、石井さんは「私、文章書くの得意な方なので、叩き台を書きますね」と仰ってくれました。
今になって思うと、そりゃ得意どころじゃありませんよね (^_^;) 

後に芥川賞を取るお方などと露も知らず、出された文章に私ともう1人の僧侶はあーだこーだと注文をつけて手直しをしましたが、今思うと恐れ多いことでした (>_<)

そんな交流もあったので、ご主人の仕事の関係でインドに行ってしまうことになったのはとても残念でした。でも石井さんは、休暇で日本に帰ってくる時には必ず会の活動に顔を出してくれました。

受賞会見をネットで見ていると、本人は現在インド在住ですので電話での会見。
その中で、10代から日記を書き始め、20代後半から創作活動を開始し、本格的に作品を投稿し始めたのは30代と仰いました。40代を過ぎても自分を信じ続け、100作以上の小説を書き続け、ついに54歳で芥川賞の受賞となったのです。

宮本武蔵の言葉で「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」というものがあります。1万日、つまり27年の歳月をかけてこそ本当の実力が備わるということでしょう。
創作活動を開始したのが27歳とすると、ちょうど1万日を過ぎ、武蔵の言葉通りその努力が結実したのです。

会見の最後に石井さんは「20代30代で受賞したら自分の力と思ったかもしれないが、今は自分の能力努力で受賞したとは全く思わない。助けてくれた人、支えてくれた人のお陰、感謝の気持ちでいっぱいです」と仰いました。

これからの石井さんの創作活動に期待していきたいと思います (^_^)

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