記者会見のこっち側 [徒然と記す帳_]
先輩僧侶に誘われて、初めて霞ヶ関駅で電車を降りた。政治の中心である街は普段、スーツ姿の人々と黒塗りの車で溢れかえっているのだろうが、ゴールデンウィークのせいか少し閑散としていた。
地下鉄の出口からすぐ、目的の「日本プレスセンタービル」は聳えていた。その9階「日本記者クラブの大会議室」、ニュースで聞くようなその場所が集合場所だった。
「宗派を超えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶・在家の会」。これが先輩僧侶が所属する会の名前で、先日ジェクンド地区で起こった大震災に関しての声明発表をするために今日の場が設けられたのだ。
「宗派を超えて」というからには、できるだけ多くの宗派の僧侶が参加する事が望ましい。集まった11人の僧侶の中で最も年少の私は、発言する機会も無いだろうが頭数の一人として端っこに座っていた。
テレビで見る記者会見の様子そのままに、会見を行う者がずらりと並び、相対する形で記者たちが座る。テーブルにはビロードのたっぷりとしたクロスが掛けられ、ウェイターがグラスと水差しを並べる。こんな場所に自分がいる事も不自然に思えたし、ましてや発信する側に座る事があるなんて、数日前には思いもしなかった。
話の要点としては…
- 中国西部、チベット自治区のジェクンド地区は、元々はチベット国である。
- その地で大震災があり大きな被害が出たが、中国政府は満足な救援活動をしていない。
- そんな状況であるが、中国政府は外国の救援の申し出を断っている。
- 救援物資も、本当に必要としている人々には全く届いていない。
この記事を読んでくれた人の中に、何が起こっているかを知り、心を痛めてくれる方がいてくれる事を切に願います。
K1さんもチベット問題に関しての非人道的な対応に憤りを話してました。
僕も同様に感じます。
何故?どうして?僕ら日本人も危機管理や救助に対して鈍さを感じたりしますが、中国のような人を見捨てる対応を何故出来るのか?民族的な対立もあるのでしょうが、それでも理解出来ない対応です。
by ラーズ (2010-05-02 13:42)
>ラーズさん
コメント有難うございます。
「人を見捨てる対応」だけならまだ良い方で…
言葉にできないような残酷な事が、日常的に行われているようです。
by ボーズandカナコ (2010-05-02 15:30)