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対象喪失・悲嘆とグリーフワークの実践 [カウンセリング]

電車に揺られて千葉の八柱駅へ。カウンセラー富田富士也先生の「対象喪失・悲嘆とグリーフケアの実践」一日研修を受けに行って参りました。

富田先生は教育カウンセラーとして高名な方で、本願寺派での講演や、全国青年大会の際にお話しを拝聴しておりました。

今回は少数精鋭の講習・ワークショップで、受講生は7名。男性僧侶6名と女性看護師1名。僧侶は岐阜や佐世保から遠路はるばるいらしている方もおられました。

ちなみに「グリーフ」とは悲嘆、特に「大切な方を亡くした悲嘆」の事。僧侶としてこういった場面に出逢う事は少なくありませんが、深く関わりたくなければ読経をして帰ればそれで済んでしまいます。しかし私は、読経は僧侶としての役割のほんの一部で、もっと総合的に遺族と関わっていければ、と考えています。

「グリーフワーク」は大切な方を亡くした方が悲しむ事(ワークといっても作業や仕事ではありません)。そして「グリーフケア」はその悲しむ行為を補助する事です。

愛情を注ぐ相手(人間とは限りません、ペットや場合によっては物である場合もあります)を喪失した悲しみ。その心の傷が無くなる事は有り得ません。なぜなら亡くなった生命が生き返る事はないからです。しかし悲嘆を通して、それ以前よりも心が豊かになる事、それがグリーフワークにおける「回復」なのです。

また「悲嘆」と言っても、文字通り悲しみ嘆くだけではなく、憎しみや恨みなど多くの感情がそこには含まれています。そんな、一見ネガティブな様々な感情を吐き出す事が、回復に繋がっていくのです。

そんな講義を拝聴し、その後、自己紹介を兼ねながら参加者各自の悲嘆体験を話していきます。これは想像以上に時間もとりましたし、様々な悩み苦しみがあるのだと思いました。


昼休憩を挟み、午後はワークショップが中心になります。
名前だけだと何だか分からないでしょうが、まずは「イタコワーク」。そしてその西洋版とも言える「エンプティ・チェアー」。一見、迷信や前時代的な習俗のように思える文化に、大切な役割があったのだと学ぶ事が出来ました。

ペアを替えながら、相手の言葉を「聞き」、状況を「訊き」、こころを「聴く」、聞・訊・聴ワーク。さらに4人でペアになり、それぞれがファシリテーター(進行役)を体験しながら悲嘆体験を話し、聞くグループワーク。

なんだか備忘録的・走り書き的文章ですが、一日でこれだけやるか! というほど濃密な時間を過ごしました。帰りの電車の中で深い眠りに落ちたのは言うまでもありません (-_-)zzZ 

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念佛カラテ道場

富田先生かァ~_(._.)_また、先生の♪男はつらいよ♪をお聴きしたいなァ~(T^T)

by 念佛カラテ道場 (2012-09-08 22:25) 

ボーズandカナコ

>念佛カラテ道場さん
そんな事、ありましたっけ??
あ…僅かに記憶が…あるような…
by ボーズandカナコ (2012-09-08 23:29) 

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