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上智大グリーフケア講座 第7回目 [カウンセリング]

10月初め、まだ暑さの残る日もあった頃に始まったこの講座も、すっかり皆さま冬の装いとなってきました。
時の移ろいを感じますね。

この日は朝から築地本願寺で「自死・自殺に向き合う僧侶の会」の分かち合い。
様々な方のお話を聴かせて頂き、色々な苦しみがあるのだな、と胸が苦しくなるような気持ちを覚えながらのひと時でした。
午後は会議と、12月1日 自死者合同法要の資料作り。


築地から四ツ谷に移動し、第7回目の講義はケアタウン小平の山崎章郎医師。

ケアタウン小平は名前の通り東京都小平にある、医療や緩和ケアなどの総合施設ですが、その取り組みは非常に広範囲に渡っております。
・在宅診療
・訪問介護 訪問看護
・居宅介護支援
・デイサービス
・食事サービス
・高齢者の賃貸施設

などなど、主に自宅で最期の時を迎える強力なお手伝いをなさっています。


人が死に近づく時、様々な苦しみが湧き上がってきます。
・肉体的苦痛(病気による痛み)
・精神的苦痛(不安や恐れ)
・社会的苦痛((家庭や仕事の問題)
そして4つめに「霊魂的苦痛」とでも訳しましょうか「スピリチュアルペイン」と呼ばれる「人生や病苦の意味」「死の意味」「死生観」などの苦しみ。
以上、大きく分けて4種の苦しみがあり、それらを統合し「全人的苦痛(トータルペイン)」と呼ぶそうです。

「全人的苦痛」があるならば「全人的ケア」も必要である。そういった観点からケアタウン小平はスタートし、上記のような医療と介護に加え「事後」つまり患者が亡くなった後の遺族に対するケアが非常に手厚く行われています。

最初はケアタウン小平側が主催していた取り組みも、徐々に遺族会が主催となるなど、施設とボランティアが一体となって運営されるという、非常に理想的な形になっているようです。

聖徳太子が創建された四天王寺は、一般の寺院施設の他に、薬を施す施設、医療施設、老人介護施設を合わせ持っていた、それこそ総合ケアセンターのようなお寺であったそうです。
ケアタウン小平は、現代に蘇った四天王寺と言えるのではないでしょうか。

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