上智大グリーフケア講座 第8回目 [カウンセリング]
講師陣の予定表の中で「何で?」と疑問に感じた方が1人いて、それが今回のご講師、女優の小山明子さんです。
テーマは「今日も二人で ー大島渚と小山明子ー」でした。
他のご講師は大学教授だったりお医者さんだったりするので、お1人だけ異色だったのです。
ご存知の方も多いでしょうが、小山明子さんは映画監督の大島渚さんの奥さま。
大島さんは1996年に脳出血になり半身不随に。
それまで女優業に専念していた小山明子さんが、一転して介護の生活に入り、以来17年近くその生活を続けていらっしゃるのだそうです。
ご講演は、夫の脳出血の知らせを受け、小山さんご自身がショックで精神的に不安定になったこと。
夫のリハビリや、その後の生活のことなどをお話しされました。
ですので、厳密には「グリーフケア」とは違うのですが、でも「グリーフ(悲嘆)」を「大切な人を亡くした」ことだけに限定せず「大切な人が健康を失った悲しみ」にまで広げての講師選定だったのだと思います。
綺麗に着物を着て、90分立ちっぱなしで淀みなく話される小山さんは77歳(ご自分でおっしゃっていました)だとか。前々回の日野原先生には及びませんが、そのお元気さと聡明さには感服しました。
私の母も同じ77歳、けれど最近ちょっと「年をとったな…」と感じることが多く、ついつい比べながらお聞きしてしまいました。
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