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2013年1月号 [和庵だより]

 ◇テレビで「説法」◇

 ご縁があって、テレビで「説法」をすることになりました。
 テレビ朝日の『やじうまテレビ!』という朝の情報番組で、早朝五時四十五分ごろ「そっと後押し きょうの説法」というコーナーが放送されます。月曜日から木曜日、各曜日違う僧侶が約一分半でお話をし、月替わりで交代します。
 私は一月の月曜日担当ですので、七日、十四日、二十一日に登場します(二十八日は昨年末の選挙番組の影響で他の方)。

 僧侶になって十四年近く経ち、人前で話すことには随分慣れました。しかしカメラの前となると、かなり勝手が違い戸惑いました。。
 まず言い間違えられません。収録の時にはカメラのレンズ付近に拡大コピーした原稿があるので、暗記はしなくて良いのですが、原稿を目で追ってしまいます。恐らく目が泳いでいるように映っていると思います。
 そして一分半という時間です。普段の法話では短くても五分。長ければ一時間以上の時間を頂けるわけですが、たった九十秒しかありません。原稿を作り、時間を計りながら読んでみて、削って、また読んで、削って…そんな作業をしながら書き上げました。
 早朝ですので、早起きの方は是非ご覧下さい。かく言う私は朝寝坊ですので、録画して見ようと思います。


 ☆仏教の言葉☆
 「一世一代」(いっせ いちだい)


 特に仏教に深く由来する言葉ではなく「〜の晴舞台」「〜の大博打」などと使われます。「一世」も「一代」も一生涯という意味で、同義語が続けられています。類語である「一世一度」の方が、意味が通りやすいように思います。

 昨年末に新しいご本尊を迎えて入仏法要を勤めていた時、ふと「ああ、今日は一生に一度のことではないな」という思いが心をよぎりました。
 別紙にも書きましたが、なごみ庵がお寺として何代も存続していくことになれば、当然ご本尊は受け継がれていくわけです。もし住職の代が変わっても、たとえ建物を建て替えても、本尊が変わることは極めて稀なことです。
 ですから「新本尊の入仏式」は、五世一度、十世一度の大切なご縁なのだと気づきました。

 とは言っても未来のことはわかりませんから、やはり自分にとっての一世一代の出来事です。
 そして、こうした特別なことだけではなく、毎朝目覚めること、毎回の食事、何気ない日常、実はそれは一世一代の大切なことなのだと気づかされます。
 新しく始まる一年も、二度と無い一分一秒の積み重ね。私も皆さまも、お互い大切に過ごしたいものです。

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