臨済宗寺院で「恵信尼ものがたり」!? [恵信尼ものがたり]
「金子みすゞ いのちへのまなざし」は各宗派のお寺さんからお招き頂き、昨年平成26年には日本八宗すべての宗派での公演が叶いました。
しかし「恵信尼ものがたり」は、浄土真宗 宗祖の親鸞聖人と奥さま 恵信尼公の物語です。他宗派寺院からお声がかかることは、まず無いと思っていました。
しかし!! 以前に「金子みすゞ」でご縁を頂いた臨済宗 東光禅寺さまとの再びのご縁が、この「恵信尼ものがたり」でした。
失礼ながら、「え? 何か間違っているんじゃないか!?」と思ってご住職に何度も確認してしまいましたが、間違いないとのこと。
そして当日。しつこいようですが、ご住職に改めて確認させていただきました。すると「今は宗派にこだわる時代ではないですので、どうぞ檀家さんたちにお伝え下さい」といったお言葉を頂戴し、なんて大らかな方なんだろうと感動してしまいました。
東光禅寺さま 山門
春彼岸の快晴の中、ご本堂
他宗派での公演ということもあり、私の最初の前説は、日本史の授業風に始め、そこから公演に入りました。ご参詣の皆さま、それはもう熱心にご覧くださいました。
観劇する側としては、あまり宗派というのも関係ないのかもしれませんね。
東国は。宗派じゃなくて「信心深い」という気持ちでの人と寺院の結びつきが、鎌倉時代には特に強い土地柄ですからね。でも。他宗派のアピールを優先させるなんて事は、近世以降、今も含めて、なかなかできない御勇断ですねぇ。さすが。念仏教すらこの国では未だ揺籃期の中世草創期からの、途方もなく古い歴史を持ったお寺さんによる、それに相応しい住職さんからの、粋な御計らいだと、私も感心させられました。
by 長さん (2015-03-25 08:47)
>長さんさま
そうですね、仰る通り他宗派の祖師の話を公演させて頂けるなんて、ほんとうに懐の深いことだと思います!
by ボーズandカナコ (2015-03-25 21:02)