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NHK「かんさい熱視線」出演 [その他色々]

近畿2府4県で放送されるNHK「かんさい熱視線」という番組に出演させて頂きました。

関東で言うところの「クローズアップ現代」に相当する番組だそうで、現代社会の様々な問題を取り扱う報道番組です。テーマは「“お墓”をどうしますか? ー弔いを模索する人々ー」です。

遠方ですし生放送という緊張感に耐えられるか自身がなかったのでお断りしかけたのですが、「お坊さんの声もぜひ発信したい」ということでしたので、お受けさせて頂きました。

お受けさせて頂いたもうひとつの大きな理由が、番組キャスターがアナウンサーの登坂淳一さんだったこと。東京にいらっしゃる時はニュースでよく目にしていて、いつの頃からか急に髪が白くなり、妻と「体調でも悪いんだろうか!?」と勝手に心配していたので、とても記憶に残っています。

よくテレビで拝見していたという根拠の無い信頼感で、お受けすることを決心したといっても過言ではありません。事前にわざわざ大阪から打ち合わせに来てくださったのですが、整ったお顔、落ち着いた紳士的な雰囲気と言動、すっかりファンになってしまいました! (^_^;) 

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そして当日…大阪に向かう新幹線、お弁当を食べながら、未来の住職塾で刊行している『お寺の教科書』を読み直します。日本のお寺で、弔いの場で、どんなことが起きているのか…改めて考えながらの旅路でした。

そしてついに…NHK大阪支局に到着。
ロビーには月末から放送開始の朝ドラ『あさが来た』ブースができています。

おどおどしながら受付で番組名と名前を告げ、入館証をお預かりし、内部へ。
すぐに会議室に通され、メインゲストの小谷みどりさん(第一生命経済研究所)と一緒にVTRを見て、そして打ち合わせ。
この打ち合わせ、そして待っている間に小谷さんと色々お話をさせて頂いたのが、とても勉強になりました。


放送時刻が迫ってきます。僧衣に着替えると女性スタッフが「こちらへどうぞ〜」とメイク室に案内してくれます。
……生まれて初めてメイクをされてしまいました(写真は無し)。ファンデーションとやらを塗られ、眉毛も書かれたようです。

そんなこんなで直前リハ、そして放送。このあたりは、あっという間に過ぎていきました。

番組の内容としては、最近様々な「埋葬方法」が増えているというもの。
新しい方法としては、「送骨」(お骨をゆうパックで送って埋葬してもらう)や海などへの散骨、個人で入るお墓、そして大学の部活OBで共同で持つお墓などです。
また、従来のお墓の延長線上として、両家墓など複数の家族で維持するお墓も紹介されました。

こういった変化は、信仰心が無くなったり先祖を敬う気持ちが無くなってしまった、ということが原因ではなく、核家族化や少子化が原因です。どんなに気持ちがあっても、物理的に維持することが出来なくなっている社会なのです。

私の発言としては、「選択肢が増えた分、大変な面もある」ということや、「お墓は故人を追悼して手を合わせる場だが、その行為を通じて生きている人にこそ重要な意味がある」ということ。また「新しい埋葬方法は歴史が無いだけに、50年〜100年といった長いスパンで考えなければいけない」ということをお話しさせて頂きました。


後日聞いたのですが、この番組で今年一番の視聴率だったそうです。
最近は雑誌やテレビで、終活をテーマにすると評判が良いのだそうですが、やはり多くの方が関心を持っている、大切なことなのだと感じました。

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