カルトにご用心! つづき [その他色々]
寺報「なごみ庵だより」に「カルトにご用心!」というプリントを同封し、ご縁の皆さまに注意喚起をしたところ、思った以上に反応があり、また数件の相談がありました。
http://753an.blog.so-net.ne.jp/2017-07-03
細かい内容は書けませんが、家族が亡くなったことを機に「新宗教」に分類される宗教の信徒が接近をしてきて、あれよあれよという間に自分も信徒に引き込まれかけてしまった、という相談が複数ありました。
その新宗教の信徒がもともと知人だったということもあり、最初の時点で拒絶しにくかったことがひとつの要因で、また一度流れに乗ってしまうと、非常に断りにくく抜け出しにくい雰囲気を作るのが上手だったようです。
このあたりはマニュアル化しているものと思われます。
また驚いたのは、頼んでもいないのに亡くなった方や先祖の立派な戒名を、勝手に付けられたというのです。
日本人は位牌や戒名を大切にしますので、それを逆手にとって無理矢理に立派な戒名を付け、その教団から離れられないようにする作戦なのでしょう。これについては、別の新宗教が同じ方法をとっていました。
今回ご相談頂いた方々は、反社会性があまり高い教団との関わりではなかったため、無事に脱会に至りホッとしました。もっとカルト性の高い教団であれば、そう簡単にはいかなかったと思います。
以下に、カルト問題に詳しい弁護士さんが監修した「カルトの見分け方15項目」を示しておきます。いくつかの項目にあてはまれば、その団体はカルト性が高いと考えられるそうです。
引用元:真宗大谷派 青少幼年センター
http://www.higashihonganji.or.jp/oyc/cult/
・組織名や団体名、その正体を隠す傾向がある
・組織から与えられた情報について、疑ってはならないと教える
・外部からの情報を遮断する傾向が強い
・組織や教義は絶対であり、自分で考え判断することは、
誤りであると指導する
・真理は、その組織や教祖に占有されており、
その組織や教祖を通してのみ知ることができると主張する
・白黒や善悪を常に分けたがる
・世界を、組織と外部とに二分する世界観を持つ
・組織や教祖が絶対の善で正しく、外部は悪であると主張する
・組織内部でしか通用しない言葉を多く用いる
・個人の生活が制限され、
組織の活動や寄附に積極的に参加することが強要される
・生活が細部にわたって規定されている
・迫害意識を強調し、団結心を持たせる
・組織からの脱会について極度の恐怖心を与え、脱会の自由がない
・脱会した人間との情報交換、接触を禁じる
・家庭、社会などで、何らかのトラブルが生じている
日本には信教の自由がありますので、何を信じるのも自由です。
しかしカルトは「擬似宗教」です。
自分の人生が台無しにならないよう、どうぞ注意なさってください。
再掲「カルトにご用心!」
>ご住職様、坊守様
こちらではご無沙汰しております。
大事に至らず何よりです。
私も苦い笑い話?の実体験があります。
基本スタンスは無神論に近い無宗教だが、
社会的・文化的な部分でいわゆる「まともな宗教」の
意味や役割は否定しない
という知人と話をしていた時のことです。
私
「(カルト性を指摘されている某新宗教団体)はずいぶん
儲かってるみたいですね。同業他社としてうらやましい
ですよ。」
知人
「いやいや、あそこはただの集金詐欺だよ。あなたの
ところはまともな宗教でしょ。あなたがあそこを同業他社
と呼んじゃいかんでしょう。」
私
「まあ、確かにw」
ということがありました(苦笑)
by チェルニー大尉 (2017-07-13 11:13)
チェルニー大尉さん
宗教法人の認可が下りていれば、法律上では同じ「宗教」
ということになるのでしょうが、本文にもある通り「擬似宗教」も多いのだと思います (^_^;)
by ボーズandカナコ (2017-07-13 15:28)