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平成29年の報恩講 [布教所日記]

浄土真宗を開かれた親鸞聖人の命日を機縁とした報恩講法要。
今年のご講師は、かのハーバード大学で研究員をした経験もあるという大來尚順さん。
http://shojun-ogi.com

仏教書の翻訳や執筆活動などもされている大人気のお坊さんですが、今回ぜひにとお願いをすることが出来ました。

そのお陰もあってか、せま〜い なごみ庵に30名ほどのお参りの方がいらして頂きました。
ご法話後の茶話会では熱気が高まり、12月10日だというのにクーラーをつけましたよ(笑)

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1時間でお話しをお願いしましたが、最初に3部構成でお話しますよ、とご本人からアナウンス。
第1部はご自身がアメリカ留学の経緯と経験。
第2部はテレビ番組の『ぶっちゃけ寺』の経験やウラ話など。
第3部は報恩講についてのお話し、という構成でした。

ちょうど20分ずつぐらいで時間配分も完璧。
そして、それぞれのお話がブツ切れに並ぶわけではなく、リンクし合っていて、そしてしっかりと仏教・真宗の教えについて話されていて、素晴らしい時間でした。

写真は仏教用語の「諸行無常」をホワイトボードに書いています。
私はこの「諸行無常」を大來さんが著書の中で「everything is changing(全ては変化し続けている)」と訳されていたのを見て、なんと分かりやすく明確な訳し方をするのだろうと感銘を受けました。

そして今回の講演ではもっと正確な表現として「everything including myself is changing」と表現されました。「including myself」が入ることにより「自分を含む全ては変化し続けている」と赤字の部分が追加され、より仏教的に正しい視点になったと感じました。


他にも、外国で「仏教はどういう教えですか?」と聞かれた時の答えとして「non dualism」と答えると良いですよ、とのお話しに頷かされました。
キリスト教やイスラム教は、神と人との間に絶対に越えられない壁があります。つまり二元性の教えだというのです。しかし仏教は、私たちひとりひとりが仏に成る教えですので、一元性の教え、ということで端的に「non dualism」と説明すれば良いとのこと。

ただ、そのもしもの時に思い出せるか自信はありません (^_^;) 


法話終了後の茶話会もじっくりと腰を据えて、いろいろな質問に答えてくれました。

大來さん、どうも有り難うございました!

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