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聞く・聴く・訊く [カウンセリング]

PCで見ていたニュースで「(東日本大震災の)被災地を訪れる心理ケアボランティアに、とまどう被災者」といった感じの記事が出ていました。私も被災地に行った身として「えっ」と思うようなタイトルですので、記事を読んでみました。

記事を読むと、心理ケアボランティアと名乗って現地入りした人たちが、被災者を質問攻めにしてしまっている、というもの。
カウンセリングや傾聴ボランティアというのは、自分から話を積極的にするのではなく、基本的に聴き役に徹するのが大切なのですから、記事を読んで目を疑ってしまいました。


善意で被災地に行ったものの、好奇心が抑えられなかったのかもしれません。もしそうだったら、善意が無駄になるどころか被災者にとってマイナスに働いたという事です。

または心理ケアボランティアと名乗りつつも、本来の目的は取材などであった、という事かもしれません。もしそうだったら、それは許されない事です。


被災者のコメントとして「つらい気持ちを話したい欲求もあるけれど、あれこれ訊かれるのは嫌だ」との事。つらい気持ちを聴いてもらって重荷をを軽くする事と、触れて欲しくない部分をほじくり返されるのは全く別の事です。

よく事件や災害が起こった時、リポーターが被害者を質問攻めにしている映像を見かけます。リポーターは、良い映像や良いコメントが欲しい、という意識なのでしょうが、場合によっては非人道的な質問をしている場合もあります。

「聞く・聴く・訊く」 どれも同じ発音ですが、文字によってその意味する所は変わってきます。場合に応じて「キク」を使い分けなければなりません。

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