「未来の住職塾」1回目 [その他色々]
最近各種メディアで若手僧侶が取り上げられていますが、その中で松本紹圭師・青江覚峰師は私と東京仏教学院で同期でした。そのおふたりが「未来の住職塾」なる講座を始めるとの事。ふたりともMBA(経営学修士)の資格を持ち、今までの坊さんの枠を越えた講義になるのではないかと思い、悩みに悩んで参加を決意しました。
会場は虎ノ門の光明寺さん。こちらのご住職 石上師は、やはり東京仏教学院でご指導頂いた事があります。若い僧侶を、それぞれの熱意に任せて色々な活動をさせておられる懐の深いご住職。本堂前のテラスを開放している「神谷町オープンテラス」と言えば、仏教好きな方は一度は耳にした事があるのではないでしょうか?
梅雨の小雨がぱらつく中、光明寺さんに到着。
どんな講座になるか…ドキドキ
参加者は14名(1名欠席)、5人ずつ3班に分かれ、まず自己紹介。
こういった研修で、最初の自己紹介にけっこうな時間を割く事がよくあります。参加者同士、知己を深める事も大切なのですが、限られた講義の時間を多く割くのはどうなんだろう…と思う事が多いんです。ですがこの講座では「おひとり30秒ほどでお願いします」と言われ、この時点で他の研修とはちょっと違うぞ、と感じました。
午前中は松本師の講義。第1回ですので、全体の流れの説明などを聞き、お昼休憩に。
お昼は当然、近所のコンビニで買い物をして、名高い「神谷町オープンテラス」で。買い物をしに境内から出ようとすると、近所の会社のOLさんでしょうか、手に手にお弁当を持って境内に入ってきます。
コンビニで買い物をして戻ると…
私たち受講者がいるせいもありますが、席がほぼ全て埋まっています。しかもこのテラスから見えるのは、美しい日本庭園などではなくお墓。普通のOLさんやサラリーマンが、お寺の境内でお墓を見ながらランチをする。
思ったよりお墓って、嫌がられているワケじゃないんですねぇ〜〜
全6回の講座の目的は、事業計画書ならぬ寺業計画書を作成する事。今日は、それぞれのお寺のミッション(使命・目標・理念)を考え、また外部環境を班ごとに洗い出して行きます。現代、お寺を囲む環境はどうなのか、この先どうなっていくのか、皆で考えを出して議論します。
どの班も、似たような意見も出ますし、思いがけない意見が出る事もあります。
そのワケは、集まったメンバーの多彩な顔ぶれ。性別は全員男性ですが、僧侶以外の方もいます。宗派も様々。さらに地域がバラバラで、栃木・群馬・滋賀・宮城…一番遠い方はなんと熊本からの参加でした。道理で様々な意見が出るはずです。
始まる前は長いと思った1日もあっという間に過ぎました。終わった後はオープンテラスで軽く懇親会。
次回は2ヶ月後、待ち遠しくて仕方ありません (^_^;)
大変興味深く拝見いたしました。
私は、59才の男性です。職業は、企業の経営支援を職業に
しております。
経営コンサルタントという職業ですが、最近は、コンサルタント
を名乗る人の事件が多く、やや”マユツバ”で見られることも
あります。(経済産業大臣認可のライセンス取得者なのです
が・・・)
さて、前置きが長くなりましたが、私は、ここ数年、寺院経営
について勉強をしております。
ブログを拝見して、若い僧侶の皆さんが、刺激しあいながら
懸命に勉強している姿を拝見して、うれしくなりました。
私も、都内の私立大学で時々教壇に立っておりますが、若い
人達が懸命に考えている姿は、頼もしく見えます。
これからも楽しみにして、ブログを拝見したいと思っておりま
す。
僭越ですが、私の寺院経営の考えを読んでいただければと
と思います。
寺院の経営をシッカリとする方法は、基本的な背骨となる経営
思想を確認する事、寺院を必要とする人達が何処にいるの
か、どの位いるのか、その人達に法話と静寂の時間を提供
し続け、心の安定を得られる時と場所を提供し続けることが
多くの人達が寺院に通い続ける事になるのではないかと思っ
ております。
これからは、僧侶の時代が来るのではないかと思っておりま
す。
ブログを楽しみにしております。
by 佐原 茂 (2012-08-26 10:08)
>佐原茂さま
コメント有り難うございます m(_ _)m
そうですね「経営コンサルタント」って、一体なにをする人なんだろう? という感じはあります。とにかく身の回りにいないので、ピンと来ないです。
私は「住職塾」の一受講生なので詳しい事は分かりませんが、今まで受けた事のないセミナーである事は確かです。
根底の思いとしては最澄の「衣食あって道心なし、道心あって衣食あり」が崇高な理念だと思っていますが、煩悩が厚くて色々模索してしまいます。
ブログ時々ご覧下さい、よろしくお願いします。
by ボーズandカナコ (2012-08-26 22:36)